閉経と更年期の関係

女性は年齢とともに卵巣機能が低下し、いずれ閉経を迎えます。

そして閉経が基準となって、更年期の期間が決まるのです。

今回は誰しもが避けては通れない、でも少し不安に感じる「更年期と閉経」の関係について学んでいきましょう。

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どうなったら閉経と判断されるの?

「閉経」とは、月経が完全になくなったことを言います。完全がいつなのかを判断する基準として【12カ月】月経が来ないことで、閉経とみなします。つまり12カ月=1年経ってみて、最後の月経に遡って閉経だったと判定されます。

日本人の平均年齢は50歳前後と言われています。しかし個人差が大きく、早い人では40代前半、遅い人では50代後半に閉経を迎えます。20年弱の幅があるのです。

閉経前になると月経の間隔が数か月あいたり、半年たって来たりと周期が乱れがちになります。【12カ月】を把握するためにも、月経周期をメモする習慣をつけるとよいでしょう。

閉経が基準となる「更年期」

閉経を挟んだ前後5年、合計10年間が「更年期」と呼ばれます。平均的な閉経年齢50歳から考えると、おおよそ45~55歳頃に更年期を迎える女性が多いです。

閉経は、12カ月=1年前にさかのぼって最後の月経がそうであったと判定されるとお伝えしましたが、更年期も閉経を迎えてみて初めて5年前が更年期のスタートだったと明らかになるのです。

しかし更年期に入ると卵巣の機能が低下して、女性ホルモンの分泌が急激に減少し、体や精神面にさまざまな更年期症状があらわれます。実際には症状を感じることで「更年期に入ったかもしれない」と自覚するパターンがほとんどです。

40歳を迎えたら「更年期と閉経」を意識して過ごしましょう

更年期も閉経も、後からさかのぼってはっきりとした時期が分かるということをお伝えしました。

40歳を超えたら、自分の体の変化や月経周期を把握しておくことをおすすめします。ちょっとした変化に気付けると、セルフケアや定期的な受診という準備ができるからです。

いつかやってくる「更年期と閉経」を不安にならずに迎えられるように、自分の体からのサインを受け止めていきましょう。

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