更年期から注意したい病気

更年期には女性ホルモンのエストロゲンが急激に減少することで、女性のカラダにはさまざまな変化があらわれます。

ホットフラッシュやイライラなどの更年期症状の他にも、エストロゲンの恩恵が少なくなることによって注意が必要な病気があります。

今回は更年期以降どのような病気に注意が必要なのか学んでいきましょう。

目次

骨粗しょう症

骨粗しょう症とは、骨の強度が下がり骨折しやすくなった状態をいいます。

エストロゲンは骨の代謝を調節しているため、更年期にエストロゲンが減少することで骨粗しょう症を起こしやすくなります。

骨粗しょう症は、骨密度測定によって調べることができます。早期発見できれば、治療によって将来的な骨折のリスクも減らすことができます。

甲状腺の病気

更年期の症状と似た症状を持つのが甲状腺の病気です。

甲状腺から出るホルモンが多すぎる場合を「甲状腺機能亢進症」、少なすぎる場合を「甲状腺機能低下症」と呼びます。それぞれ更年期症状と似ている症状があります。

甲状腺機能亢進症(バセドウ病)

イライラ・動悸・発汗・集中力の低下

甲状腺機能低下症(橋本病)

疲れやすい・だるい・むくみ・物忘れ

40〜50代の女性では更年期症状だと思いこみ、甲状腺機能異常の発見が遅れることがあります。

心臓・血管の病気

女性ホルモンのエストロゲンには、血管を広げたり、コレステロールの代謝をよくしたりと血管や心臓を守ってくれる働きがあります。

閉経によってエストロゲンが減少することで、心筋梗塞や狭心症、高血圧といった心臓・血管の病気の危険性が上がってしまう傾向があります。

更年期にはかかりつけ婦人科を

更年期症状以外にも、さまざまな病気のリスクが増え始める40代以降。ぜひ「かかりつけ婦人科」を持ちましょう

カラダの変化をこまめに相談することで、婦人科以外の相談も気軽にできるような関係性を作っていきましょう。

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