更年期の症状【イライラ・うつ・不安感】
更年期症状というと、ホットフラッシュや頭痛、肩こりなどの体の症状をイメージされる方が多いのではないでしょうか。
いっぽうで、イライラや憂うつ、不安などのメンタル=精神的な不調を感じる方も少なくありません。
今回は、更年期症状としてのメンタルの不調について学んでいきましょう。
更年期に起こりやすいメンタル不調
- イライラ
- 憂うつ
- 落ち込みやすい
- 不安
- やる気が出ない
- 物忘れ
このような精神的な症状が更年期のメンタル不調としてあらわれやすいと言われます。
憂うつな気分でやる気も出ないので、だんだんと人に会うのがおっくうになるという悩みもしばしば聞かれます。
なぜメンタルの不調が起こるの?
更年期に入ると卵巣の機能が低下して、エストロゲンという女性ホルモンの分泌が急激に減少します。
このエストロゲンは、脳内で幸福感をもたらす「セロトニン」という脳内神経伝達物質の働きを守る役割があるため、メンタルに影響を与えると考えられています。
また、更年期にはエストロゲンの急激な減少によって、自律神経の調節機能も乱れてしまい、リラックスに重要な副交感神経が優位になりにくいこともメンタルの不調に関係しています。
さらに更年期世代は、家庭では子どもの進学や親の介護、仕事ではキャリアの変化など、環境的なプレッシャーがかかりやすい世代でもあります。そのためストレスが蓄積され、メンタルの不調を悪化させやすいのです。
更年期のメンタル不調に対するセルフケア
自分でできることとしては、ウォーキング、ヨガ、ジョギング、水泳などの有酸素運動が効果的という報告があります。
またハーブや精油を使ったセルフケアもメンタルの不調に有効と言われています。
栄養面では、セロトニンの原料となるトリプトファンやビタミン16を積極的に摂ることがすすめられます。
更年期のメンタル不調は何科を受診する?
メンタルの不調が更年期の女性ホルモンの影響なのか、うつ病などの精神的な病気からくるものなのかを見極めることは難しいのです。日常生活に影響するような不調がある場合は、受診が必要です。
身体的な更年期症状の自覚があれば婦人科で、メンタルの不調が中心の場合は婦人科・心療内科・精神科などの受診しやすい科で相談してみましょう。
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