さまざまな更年期症状
平均閉経年齢の前後5年間である45〜55歳頃の更年期に、女性ホルモンのエストロゲンが急激に減少することで、女性のカラダは不調に悩まされます。
200種類以上もあると言われる更年期症状。そのうちどの症状が起こるのかは人によってさまざまです。「これも更年期症状?」と思うような意外な症状だと、なかなか更年期症状だと気付けないこともあります。
今回は更年期にはどのような症状があらわれやすいのか学んでいきましょう。
エストロゲンと視床下部
更年期には女性ホルモンのエストロゲンを出すように指令を出している脳の【視床下部】という部分が、卵巣からエストロゲンがうまく分泌されないことで混乱状態になってしまいます。
その結果、視床下部がコントロールしている血圧・心拍・体温・発汗などの自律神経が乱れて、さまざまな更年期症状があらわれるのです。
体と心の両方にあらわれる更年期症状
更年期の症状は体と心の両方にみられます。
- ほてり
- 汗
- 冷え
- 息切れ
- めまい
- 頭痛
- 耳鳴り
- 肩こり
- 関節痛
- 倦怠感
- 易疲労 など
- 憂うつ
- 孤独感
- 不安感
- 無気力
- 情緒不安定
- 物忘れ
- やる気が出ない
- 怒りっぽい など
ほてりや汗といったホットフラッシュは更年期症状としてイメージしやすいですが、めまいや肩こり、関節痛という意外な症状も更年期症状のひとつです。
心の症状は外から見えないぶん、より気付きにくい傾向にあります。物忘れは年齢のせいと勘違いしたり、無気力ややる気が出ないという症状は周囲から理解されずに苦しい思いをするパターンも多いようです。
更年期症状かどうか知るために「かかりつけ婦人科」を
自分を悩ませる症状が更年期症状なのかどうかを知ることは、改善への第一歩です。しかし他の病気と勘違いされやすい症状の場合は、適切な受診やケアにたどり着くのに時間がかかってしまいがちです。
そこでおすすめしたいのが、40代になったら「かかりつけ婦人科」を持つことです。定期的に体調を相談・確認することで、変化を把握できて、更年期症状かどうかをスムーズに知ることができるでしょう。
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