更年期の症状が起こる原因

女性は更年期に入ると卵巣の機能が低下して、女性ホルモンの分泌が急激に減少し、心身にさまざまな更年期症状があらわれます。

今回はこの更年期症状があらわれる仕組みを学んでいきましょう。

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全身を守る女性ホルモン【エストロゲン】

女性ホルモンは卵巣で作られる「エストロゲン(卵胞ホルモン)」と「プロゲステロン(黄体ホルモン)」の2種類があります。なかでもエストロゲンは、女性の全身を守っています。

肌のはりやしわを保つといった見た目に関わるような働きから、コレステロールの代謝調節、インスリンの分泌調節、脳の認知機能など、エストロゲンは女性の健康を内側から支えています。

エストロゲンが激減することによる「更年期症状」

更年期には、ホットフラッシュ(ほてり・汗)・肩こり・疲労感・頭痛・腰痛・不眠・イライラ・落ち込みなど200種類以上あるとも言われる「更年期症状」が起こる可能性があります。

卵巣機能の低下によってエストロゲンが減少することで、脳が「もっとエストロゲンを分泌せよ!」と働きかけます。しかし機能の低下した卵巣からは、十分な量のエストロゲンは分泌されません。

実はこのエストロゲンを出すように指令を出している脳の視床下部という部分は、血圧・心拍・体温・発汗などを調整する自律神経のほか、睡眠・感情などもコントロールする働きをしています。

指令を出したのに卵巣からエストロゲンがうまく分泌されずに混乱状態になった視床下部は、自律神経や睡眠・感情など他の調節機能も乱れてしまい、全身にさまざまな更年期症状があらわれるのです。

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