更年期で変わる?【陰部のにおい】原因とデリケートゾーンのケア方法

誰にも相談できない「更年期にアソコがくさくなった」
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「デリケートゾーンのにおいが気になる」

「おりものが臭くて、人に気づかれるのではないか」

そんな悩みを抱えていませんか?

デリケートゾーンの悩みは非常に繊細で、なかなか人には相談しづらいものです。

この記事では、更年期に変化する陰部のにおいの原因と、デリケートゾーンのケア方法をお伝えします。セルフケアと受診の目安を知って、安心して過ごせるヒントにしてください。

目次

デリケートゾーンが「生臭い」「イカみたいなにおい」更年期の悩み体験談

50代のYさんは更年期のピークを迎えていて、とくにホットフラッシュがひどく、大量の汗に困っていました。

そんなある日、おりものシートを交換する時に、生臭い、イカや魚のようなにおいを感じました。

「もしかして、わたしのアソコって臭いのかしら」

Yさんは気になって仕方ありませんでしたが、こんなこと誰にも相談できないと、ずっと一人で悩みを抱えています。

Yさんのように更年期世代で、デリケートゾーンのにおいに悩んでいる女性は少なくありません。更年期に入って、いままでよりデリケートゾーンのにおいが強くなったと感じる方が多いのです。

更年期のデリケートゾーンがにおう「3つの原因」

更年期のにおいは、主に腟内環境の変化、外陰部の炎症、尿漏れの3つが関係しています。

➀腟内環境の変化

細菌性腟症

細菌性腟症は、腟内の細菌バランスが崩れ、雑菌が異常に増えた状態のことを言います。腟内は通常、「デーデルライン桿菌」という善玉菌の働きで酸性に保たれ、雑菌の繁殖を防いでいます(自浄作用)。

更年期はエストロゲンの低下で善玉菌が減少し、自浄作用が弱まることで雑菌が増殖しやすくなります。生臭さや魚のようなにおいは、この細菌性腟症が原因のことが多いです。

萎縮性腟炎

エストロゲンの低下で腟の粘膜が薄く乾燥します(萎縮)。乾燥した粘膜は傷つきやすくなり、そこに炎症が起こった状態が「萎縮性腟炎」です。

萎縮性腟炎が強い悪臭を発することは少ないですが、バリア機能が低下することで細菌性腟症や感染症を引き起こし、においの原因になることがあります。

なお、近年はこうした症状を含む腟・外陰・尿路の不調を、ひとつの病態として「閉経関連泌尿生殖器症候群(GSM)」と呼ぶ考え方が広まっています。

②外陰部の炎症

外陰部(大陰唇、小陰唇、会陰など)の皮膚や粘膜が炎症を起こすことを「外陰炎」といいます。かゆみや痛み、腫れ、赤みを伴うことがあります。

更年期はエストロゲン低下によって外陰部の皮膚も薄く乾燥し、バリア機能が低下します。そのため、細菌や真菌(カンジダなど)が繁殖しやすくなり、外陰炎を引き起こしやすい状態になります。炎症によって分泌物が増えたり蒸れたりすると、においの原因にもなります。

➂尿漏れによるにおい

更年期になると、骨盤底筋が弱まり、軽い尿漏れを経験する方も増えてきます。尿漏れが繰り返されると、尿のにおいがデリケートゾーンに残り、不快なにおいに感じられることがあります。特にホットフラッシュで汗をかきやすい季節は、蒸れと相まってにおいを強く感じる傾向があります。こうした問題には、骨盤底筋エクササイズなどの対策が効果的です。

あわせて読みたい:更年期きほんのき 更年期の症状【尿漏れ】

デリケートゾーンのにおいを抑えるセルフケア

デリケートゾーンのにおい対策で大切なのは、清潔・保湿・通気性・ストレス管理の4つです。

清潔に保つ

汚れが残ると雑菌が増殖し、においの原因になります。デリケートゾーンはヒダ状で汚れがたまりやすい形状なので、丁寧なケアが必要です。

  • やさしく丁寧に洗う:ヒダの内側まで指の腹でやさしく洗います。腟の中まで洗うと善玉菌のバランスが崩れるため、外側だけにとどめましょう。
  • 低刺激の専用ソープを使う:デリケートゾーン専用の弱酸性ソープを、ぬるま湯で泡立てて使いましょう。
  • おりものシートやナプキンはこまめに交換:長時間つけたままにすると蒸れて雑菌が増えやすくなります。

保湿する

更年期はエストロゲン低下により、デリケートゾーンも乾燥しやすくなります。乾燥した皮膚はバリア機能が落ちて、外陰炎やにおいの原因になりやすいです。

入浴後、デリケートゾーン専用の保湿クリームを大陰唇・小陰唇周辺に薄く塗ると、バリア機能を保ちやすくなります。

あわせて読みたい:デリケートゾーンの保湿はどこまで?何を塗る?図解で解説

下着選び

通気性の悪い下着は、デリケートゾーンに湿気をこもらせ、雑菌の温床になります。ポイントは以下の通りです。

  • 綿素材の下着を選ぶ
  • タイトすぎるボトムスや締めつけの強いショーツは避ける
  • 洗剤は低刺激のものを使い、香料の強い柔軟剤は控える
  • 汗やおりもので湿ったら、その都度交換できるよう替えを準備

ストレスケア

ストレスによってホルモンバランスや免疫機能が乱れると、腟内の細菌バランスも崩れやすくなります。リラックスできる時間を意識的に作ることも、におい対策の一部です。軽い運動、趣味の時間、十分な睡眠など、無理のない範囲で取り入れてみてください。

「デリケートゾーンのにおいだけで相談してもいい?」婦人科受診の目安

まずはおりものをセルフチェックしてみましょう。正常なおりものは、無色・透明〜薄いクリーム色で、無臭か、わずかに酸っぱいにおいがする程度です。

以下のようなおりものの変化があれば、婦人科を受診してください。

  • 生臭いにおい、または強い悪臭
  • 黄緑・灰色・茶色など、普段と違う色
  • カッテージチーズ状にぽろぽろしたおりもの
  • 泡立った状態

また、セルフケアでにおいが改善しない、強いかゆみや痛みがある、下腹部痛や発熱がある場合も、早めに受診するようにしましょう。原因に応じて、抗生剤や局所エストロゲン療法などの治療を行います。

「においくらいで…」と躊躇する必要はありません。デリケートゾーンの不調は婦人科の専門領域です。安心して相談してください。

更年期の特徴を知って陰部・おりもののにおい対策を

この記事では、更年期に変化する陰部のにおいの原因と、デリケートゾーンのケア方法についてお伝えしました。

更年期にデリケートゾーンのにおいが変化するのは、決して特別なことではありません。エストロゲンの減少によって、腟内環境や粘膜の状態が変わるのは自然な体の変化です。

清潔・保湿・通気性・ストレスケアの4つを意識するだけでも、デリケートゾーンの環境は整いやすくなります。改善が見られないときは、早めに婦人科を受診しましょう。

参考文献

誰にも相談できない「更年期にアソコがくさくなった」

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この記事を書いた人

十枝明日香のアバター 十枝明日香 【看護師】

総合病院にて13年、職場を変え乳腺外科クリニックで勤務。その間、婦人科疾患の手術と重症妊娠悪阻により入院を経験。3児の子育て中で、自分自身が女性のキャリアや働き方の壁に突き当たり、仕事・育児・夫婦関係について、楽しみながら模索している最中。女性特有の悩みに左右されることなく、日々ご機嫌さんに過ごすことが当面の目標。

このコンテンツは、病気や症状に関する知識を得るためのものであり、特定の治療法や専門家の見解を推奨したり、商品や成分の効果・効能を保証するものではありません。

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