【Zoom座談会】「更年期ってなんで話しづらいの?」 “プレ更年期”女子の不安と疑問が炸裂!<前編>
恋愛、仕事、子育て、家族…日々様々な課題を解決しながら現代社会をサバイブするオトナ女性たち。それだけでも精いっぱいなのに、歳を重ねるごとに、健康、美容、そしてセックスに対する新たな悩みが押し寄せます。これまで経験したことのない体調の変化に戸惑うことも。しかもその悩みは人によって様々だから、友達に相談もしづらいし…。
「TRULY」は、40歳をすぎた女性たちの更年期や健康、性について、悩みを解決する一助となればという思いから始まりました。その中で、30代後半から40代前半の女性たちが今まさに感じている「これから私たちの体、どうなるの?」「更年期ってなんでオープンに話せないの?」「そもそも更年期って何だっけ??」といったナマの声、悩みを掘り下げるべく、Zoom座談会を決行! 彼女たちの赤裸々すぎる不安、疑問の声を、2回に分けてお届けします。
座談会出席者
マミ(37歳/会社員/家族構成:夫、子(9歳))
ユキ(36歳/会社員/家族構成:夫)
マリ(41歳/会社員/家族構成:夫、子(1歳))
リカ(44歳/フリーエディター/家族構成:夫、ネコ2匹)
更年期に不安はある?
ユキ:みなさん、更年期に不安ってあります?
リカ:あります!だって、なんといっても未知の世界…。
マリ:個人的に不思議なのが、生理については思春期の頃から「今日生理でつらい」とか「今、生理なんだよね」とか話すことはあるし、記事もたくさんあるけど、更年期になると途端に皆さん口をつぐむというか(笑)、無きものとして扱われているのがすごく不思議で。生理も更年期も人によって症状が違うっていう意味では変わらないし、女性ホルモンに起因した症状だし、問題を抱えている人は多いはずなのに、少なくとも今の日本の世の中ではあまり話題に上がらないのはどうしてかなって思ってました。
リカ:確かに。
マリ:あと、更年期や閉経について事前に情報収集したいのに、手に入りづらいのももどかしい。私自身、女性ホルモンについてはピークを過ぎて次は更年期かあ…と思っているんですけど(笑)、実感が伴わないのは周りでそういう話をあまり聞かないからかなあ。自分も準備しなきゃ、って気持ちになりにくいと、いち生活者として感じますね。
ユキ:すごいわかります! 私は生理が軽くて、悩んだことがほぼなくて、だから全然更年期も意識していなかったんですけど、更年期は生理とは違う。女性ホルモンが減ることによって体の不調が起きてくるというのは不安を感じるところだなって思ってます。ちゃんと対策しなきゃって思いますね。
リカ:私自身は、なんでもオープンに話す仲良しの女友達がいるんですけど、これまで恋愛、結婚、健康、不妊治療とか人に言いづらいこともなんでも話してきたのに、そういえばこれまで更年期の話って一度もしたことないなって。大事な情報だから知りたいんだけど、話題にのぼりづらいっていうのは確かにある気がしました。
マリ:今不妊治療の話が出て思い出したのが、不妊治療が行われている割合って、日本が世界で一番多いんです。1年間で行う症例数もものすごくて、なぜかというと、諸説ありますけど、女性の出産年齢が上がってきているからというのと、欧米に比べると治療に年齢制限を設けないから。例えば45、46歳を過ぎても本人の意思でやり続ける人も多かったり、あと少子化のせいで国の助成金が近年出はじめたこともあって、“世の中ごと化”していった背景があるのではと思っています。多分5年前は、不妊治療をオープンに話すことってあまりなかったと思う。だからもしかしたら更年期も、どう世の中ごと化させるか、自分ごと化させるかが大事なのかもしれないです。
マミ:日本でも、卵子凍結のサービスを福利厚生で導入する企業が出てきたりしているみたいで。でもそれって産婦人科の世界からすると遅いんだって聞いたことがあります。でも私たち一般人からすると、不妊治療とか卵子凍結の話ができるようになったのって最近の感覚で。課題が、現場というか私たちの生活の場に浸透するまでにタイムラグがあると感じていて、だから更年期が社会課題になるのも、女性がどんどん社会進出していって、その年代の女性が働く中で不自由を感じているという声がたまっていってから形になっていくのかなと。少子化・不妊とちょっと似ているテーマだし、更年期も女性がうまく付き合いながら働いていかなきゃだから、避けて通れない気はします。社会進出と折り合いをつけていかないとですよね。
更年期は人生の一つの通過点
ユキ:更年期に対するこの話しづらさはどこからきてるんでしょうね。
マリ:実際に体験している人が周りにいる、いないって大きい気はしますよ。ちょっと前までうちの部署は、50代以上の女性はいなかったんです。うちの会社が超男社会っていうのもありますけど、営業だった女性も50歳すぎると内勤になったり、そもそも結婚して子供を産むと、戻ってくる人はほぼいなかったです。
リカ:へぇ、すごいですね…。
マリ:なので実際に悩んでいる先輩女性の声が聞けなかったっていうのも一つあるのかなあと。
ユキ:そうなると、我々のこの年代が世の中に発信する最初の年代になるかもですね…。私は、なんで更年期は話しづらいのかを考えるた時に、更年期は「女性として終わり」っていうイメージがはびこっているのかなと思って。
マミ:それはある気がします! 更年期って、なんかもうネガティブなイメージしかない!
リカ:確かに。つらそうだし、全てが終わっていくイメージ…。
マミ:だから50歳くらいの女性は認めたくないという抵抗意識がすごくあるんでしょうね。不妊もそうだけど、妊娠できないこととか、PMSが重たいとか、更年期症状が出始めたとか、そういうのがある人ほど言いづらい。でもそれって病気じゃないし、間違ったことじゃないから、社会でオープンに言えるようになったらいいですよね。個人差を理解することがあってもいいかなって。
ユキ:あとは、「今、更年期」って言ったら言ったで、開き直ってるって思われるんでしょうか(笑)。
マミ:「更年期になった」ってオープンに言えるようになったらいいのに。
ユキ:更年期っていうか、女性ホルモンがなくなって閉経していくのは女性全員に共通しているのに、生物としての機能の終わりみたいな、ネガティブ要素があるのかも。
マリ:でも、果たして終わりなの? っていうのはありますよね。終わりっていうイメージが強いこと自体が問題かも。
ユキ:今、閉経後の人生がこれまでの倍延びていて、そこからの生き方ってすごく大事ですよね。
リカ:人生100年時代ですもんね。
マリ:前うちの母に、更年期ってどうなの? って聞いたことがあって、そしたら生理がこないのがまずすごいラクだって言ってました。あとPMSもないから揺らがない。もちろん女性ホルモンが減少することで老化現象はあるんだけど、とにかく生理がないのはいいって(笑)。
マミ:老化は男女ともありますもんね。女性ホルモンは免疫力とか美容に働く存在なのはわかるけど、私はホルモンの影響を受けやすいタイプだから、早く生理が終わって欲しいくらい(笑)。
マリ:閉経すると生理のわずらわしさから解放されること以外にも、ポジティブな側面が表に出てくるといいのかな。終わりじゃなくて、人生の一つの通過点って見え方になってくると、前向きに捉えられるのかなって思います。
後編はこちらに続きます。
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