女性のための鍼灸師が教える!血管運動神経症状編 〜汗をかきやすい〜

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「東洋医学の観点から更年期に向き合うシリーズ」の今回は、更年期症状の中でも上位である「汗をかきやすい」についてお話ししていきます。

汗をかきやすいというと、代謝が良いなど良いイメージと思われていますが、東洋医学的には体を動かす原動力である「気」が消耗していくと考えられています。

適度な汗は大切ですが、汗をかきすぎる状態は体にとってマイナスに働いてしまいます。

それでは汗について、東洋医学ではどのように考えるのかお話ししていきましょう。

目次

血管運動神経症状編 ~汗をかきやすい~

更年期症状として「汗をかきやすい」のは、卵巣のエストロゲンというホルモンの分泌が低下することにより、体温調節や発汗などを司どる中枢の機能が乱れることによるものが一般的です。

ただし、注意しなければいけない発汗異常もあります。例えば、汗をかく部位によっては気をつけなければいけない疾患が隠れています。

①全身の場合:甲状腺機能の異常、バセドウ病、発汗中枢の障害など

②局所の場合(手のひら、足底、脇など):精神的なものが影響している事が多い

と言われています。

特に①の場合は、一番にその疾患に対する治療をしなければいけません。ご自身の症状が気になる場合は、まず専門医を受診することをお勧めします。

東洋医学でいう「汗」とは?

東洋医学では、「汗」は体の不調の指標として考えています。

確認ポイントとして、

・何もしていないのに汗が出る

・とにかく大量に汗をかく

・寝汗がひどい

といった汗の質があげられます。

例えば、寝汗が酷い方の場合、体内の熱をうまく発散できず、寝ている間に汗として放出することで、体の熱を冷まそうとしていると考えます。また、体を温めたり、滋養し潤している「気・血・水」のバランスが崩れ、体温調節が適切にできないという症状も汗と関わっています。

激しい運動のしすぎによる汗、辛いものの食べ過ぎによる汗、体内に水分を溜め込むことにより冷えて、逆に温めようとして放出する汗など、体によくない汗の状態を見分けていく事が重要となります。

あなたはどのタイプ?

汗をかきやすいという症状に加え、その他の特徴などからご自身の体を評価していきましょう!

一つでもチェックが当てはまれば、そのタイプに該当します。タイプはどれか一つというわけではなく、いくつか当てはまる方もいるかもしれません。

①”疲れやすい” 汗かきタイプ

□たいして動いていなくても汗が出る

□少し動いただけで疲れる

□息切れがする

□風邪を引きやすい

□やる気が起きない事がある

②”イライラが強い” 汗かきタイプ

□大汗をかく

□イライラする、怒りっぽい

□精神的に鬱傾向がある

□ゲップがよく出る

□喉に遺物感を感じる

③”のぼせが強い” 汗かきタイプ

□寝汗をかく

□ほてりや熱感を感じる

□不眠がある

□口や喉の乾燥感がある

□便秘気味である

①のタイプは、体を動かすエネルギーである「気」を消耗しすぎることにより、体力の低下や免疫力も落ちている状態です。そのため、汗を分泌する機能の働きも悪くなり、汗が外に溢れ出てしまいます。

②のタイプは、過度のストレスが長く続くことで、自律神経が過度に亢進し、体の上部の方に熱が溜まったような症状が起こります。イライラ、顔面紅潮、頭痛といった症状です。そしてそれらを発散するために、汗がよく出ます。

③のタイプは、慢性的な病、体質または環境による汗のかきすぎで、自律神経が乱れている状態です。そのため、体温調節がうまくいかず汗も多く出ます。

ツボ押しでセルフケア!

あなたはどのタイプでしたか?

東洋医学では、出現している症状を一つの病気と断定するのではなく、様々なことを複合して考えていきます。

三つとも当てはまったため、自分の体の症状が悪いというわけではないので安心してください。大切なのは、自分の体の症状を理解し、適切な処置をしていくことです。

それでは、それぞれのタイプに良いツボをご紹介していきます。

ツボは、1回に5秒間程度2~3回、押しやすい指で痛気持ち良い程度に押しましょう!

目安は、毎日1回。習慣化していくのがベストなので、朝起きたらベットの中で、お風呂を出た後に、など時間を決めて押してみてください。

①のタイプの方

◇中脘(ちゅうかん)

<位置>

おヘソとみぞおちを線で結んで、2等分した真ん中。

<効果>

胃腸の働き、自律神経を整える。

②のタイプの方

◇太衝(たいしょう)

<位置>

足の親指と人差し指の間を足首側に触っていくと、止まるところ。骨と骨の間。

<効果>

ストレスの解消に良い。眼精疲労や筋肉の疲労にも効果がある。

③のタイプの方

◇復溜(ふくりゅう)

<位置>

内くるぶしとアキレス腱の間の窪み(×の部分)から指三本分上に上がったところ。

<効果>

冷えやのぼせの解消。顔や足のむくみの緩和。

※出典

矢野忠(2014年)レディース鍼灸 医歯薬出版株式会社

中医学基礎理論 http://www.hal.msn.to/bensho_ronji/ben121.html

※イラスト引用(上から順番に記載)

https://www.ac-illust.com/main/detail.php?id=1245444&word=下着姿の黒髪女性の全身イラスト

https://www.ac-illust.com/main/detail.php?id=807136&word=脚%2C美脚%2Cエステ

https://www.ac-illust.com/main/detail.php?id=841879&word=足の甲%2C足の指

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この記事を書いた人

淺田麻希のアバター 淺田麻希 鍼灸師

「かかりつけ鍼灸師 for woman」代表として、女性特有の自律神経やホルモンバランスによる不調に特化して施術。自身も国内航空会社にてCA時代に、自律神経失調性の様々な体の不調を経験。その時出会った鍼灸にて、改善したことをきっかけに、家庭で社会で活躍する女性を健康面で支えると決意。施術だけでなく、お灸セルフ講座や、東洋医学的視点での体の不調などを学べるセミナーを開催している。

このコンテンツは、病気や症状に関する知識を得るためのものであり、特定の治療法や専門家の見解を推奨したり、商品や成分の効果・効能を保証するものではありません。

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