【眠れない・夜中に目が覚める】更年期の不眠に悩む40代・50代男性の体験談

「布団に入ってもなかなか寝付けない」「夜中にトイレや物音で何度も目が覚める」「朝起きても疲労感がまったく抜けない」
40代・50代を迎えてから、こうした睡眠トラブルに悩まされていませんか?
多くの男性は「仕事のプレッシャーやストレスのせい」「歳のせいだから仕方がない」と悩みを抱えてしまいがち。しかし、更年期に増える不眠の背景には男性ホルモン(テストステロン)の低下が関わっているかもしれません。
今回は、仕事と慢性的な不眠に悩み、葛藤を抱えていた拓也さん(仮名・51歳)のリアルな体験談をもとに、男性の睡眠トラブルの実態と、不調を改善するための向き合い方についてご紹介します。
【アンケート結果】不眠の原因について、大半の男性が「加齢・ストレス」と回答

今回、TRULYが40代〜50代の働く男性に「睡眠の悩み」について独自アンケートを実施したところ、非常に特徴的な事実が明らかになりました。
「不眠に、男性ホルモン(テストステロン)の低下による更年期障害が関係している可能性があることを知っていましたか?」という問いに対し、実に8割以上の男性が「知らない」「聞いたことはあるが詳しく知らない」と回答したのです。
多くの男性が、眠れない原因を「加齢のせい」「仕事のストレス」「運動不足」と捉え、ホルモンバランスの乱れという身体の内側の変化に気づかないまま、一人で不調を抱え込んでいる現状が見えてきました。
今回お話を伺った拓也さんも、そんな葛藤の中にいた一人でした。
更年期の男性が抱える睡眠のリアル
中堅・管理職として多忙な日々をおくる拓也さんが、睡眠に明らかな異変を感じ始めたのは40代後半を迎えた頃でした。
拓也さん寝付きはまずまず良いのですが、夜中に何度も目が覚めてしまうんです。
ひどい時は2時間おきに目が覚め、朝もまだ起きる時間じゃないのにパッと目が覚めて二度寝ができない。
連続して熟睡できた実感がまったくありませんでした。
40代以降に男性ホルモンの一つである「テストステロン」の分泌がゆるやかに減少すると言われています1)。すると、自律神経のバランスが乱れて深部体温の調節がうまくいかなくなったり、睡眠を促すメラトニンの分泌リズムが乱れたりします。
さらに加齢にともなう前立腺の働きの変化も重なり、睡眠中に尿意で1回以上起きてしまう「夜間頻尿」が起きやすくなり2)、睡眠が途切れやすくなってしまう人も少なくありません。
日中のパフォーマンス低下…仕事などへの悪影響
夜中、十分に眠れないことで、容赦なく襲いかかってきたのが「日中の仕事への支障」でした。責任ある仕事を担う拓也さんにとって、パフォーマンスの低下は精神的なプレッシャーへと直結していきました。



日中の眠気と頭のモヤモヤがひどく、業務に集中できなくなりました。
また、慢性的な睡眠不足のせいで常に頭がピリピリしていて、職場の部下や家族に対して些細なことでイライラしてしまう自分に強い自己嫌悪を感じていました。
集中力の低下や意欲の減退、抑えきれないイライラ……それは決して「気の緩み」や「性格の変化」ではなく、脳と身体が慢性的な睡眠不足によって限界を迎えていたサインでした。
セルフケアを試すも「改善しない」現実
何とかしてこの状況を打破しようと、拓也さんは自分なりにあらゆるセルフケアを試みたと振り返ります。



首や肩が凝っているせいかと思い、評判の良い高機能な枕に買い替えたり、眠りをよくするサプリメントを試したりしました。寝る前にストレッチをするようにも心がけましたが、夜中に目が覚めてしまうのは根本的には変わりませんでした。
睡眠を改善するための「相談」という選択肢
今回のアンケートで印象的だったのは、拓也さんだけでなく、回答者の約9割が慢性的な不眠に悩んでいても「病院を受診していない」という点です。



年齢のせいなら、ただ我慢して耐えるしかないと諦めていたんです。
でも、本気でつらいなら一人で抱え込まず、医療機関で相談する選択肢を持ったら良かったなと。
原因がわかるだけでも気持ちがずっと楽になります。
男性の更年期による不眠や疲労感は、医師や専門家に相談することで根本的な改善が目指せます。
男性ホルモンの低下や夜間頻尿が気になる場合、まずは泌尿器科やメンズヘルス外来で相談してみましょう。また、強いストレスを感じたり睡眠時無呼吸症候群の疑いがあったりするなら、睡眠外来や心療内科で心身両面からのアプローチが可能です。
かかりつけの医療機関がある場合は、担当医へ「夜中に目が覚めて疲れが抜けない」と伝えてみるだけでも十分です。その小さな一歩が、快眠を取り戻すきっかけになります。


睡眠の乱れは身体からのSOS!一人で我慢せずに更年期ケアを


40代・50代は、仕事でも家庭でも責任が重く、不調を感じても「歳のせいなら仕方ない」「我慢して耐えるしかない」と踏ん張り続けてしまう時期です。
しかし、夜中に目が覚めてしまうことも、日中にだるさが抜けないことも、あなたの努力不足や気合の足りなさではありません。何十年も走り続けてきた身体が発している大切なSOSです。
一人で抱え込まず、変わりゆく身体の声に耳を傾けること。それこそが、これから先も健やかに働き、自分らしい毎日を送り続けるための確かな第一歩につながります。
※本記事は実際の体験談をもとに構成・編集しております。
参考
1.日本泌尿器科学会・日本メンズヘルス医学会「LOH症候群(加齢男性・性腺機能低下症)診療の手引き」
2.夜間頻尿診療ガイドライン|日本排尿機能学会/ 日本泌尿器科学会

















