更年期の手のふるえは病気?考えられる原因と対処法・受診の目安

手がふるえる…更年期?別の病気?
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最近、人と話すときやコップを持ったときに手がふるえ、「更年期が原因なの?」「病気が隠れているの?」と不安を感じていませんか。更年期には女性ホルモンの変化により体にさまざまな症状が現れますが、手のふるえは別の病気が関係している可能性もあります。

この記事では、更年期と手のふるえの関係、考えられる原因、対処法、受診の目安を解説します。

目次

更年期で手がふるえることはある?

更年期になると、ほてりや発汗、動悸、不眠などさまざまな不調が現れます。その中で、「最近、手がふるえるようになった」と感じる女性も少なくありません。

ただし、手のふるえは更年期特有の症状ではありません。更年期に起こる女性ホルモンの減少によって自律神経のバランスが乱れ、その影響で手がふるえることがあります。

また、更年期は精神的なストレスや睡眠不足が重なりやすい時期です。こうした要因が加わることで、ふるえを感じやすくなる場合もあります。

一方で、手のふるえは甲状腺の病気や神経の病気など、更年期以外の原因で起こることもあります。そのため、「更年期だから」と自己判断せず、症状の特徴を確認することが大切です。

更年期に手がふるえる原因

更年期に手がふるえる原因は1つではありません。ここでは、更年期に手がふるえやすくなる主な原因を解説します。

女性ホルモンの減少による自律神経の乱れ

閉経前後の更年期に入ると、女性ホルモンの1つであるエストロゲンの分泌が大きく変化します。

エストロゲンは自律神経の働きにも関わっているため、分泌量が減少すると自律神経のバランスが乱れやすくなります。1)2)

自律神経が乱れると交感神経が優位になり、動悸や発汗、手のふるえなどの症状が現れることも珍しくありません。ホットフラッシュや息苦しさ、不眠などを同時に感じる場合は、自律神経の乱れが影響している可能性も考えられるでしょう。

ストレスや緊張・不安による影響

更年期は心身の変化が大きく、気持ちが不安定になりやすい時期でもあります。

人前で話す場面や緊張する場面でだけ手がふるえる場合は、ストレスや緊張が関係していることがあります。3)4)

さらに、更年期は睡眠不足になりやすく、疲労も蓄積しやすい年代です。睡眠不足や精神的なストレスは自律神経の乱れを強め、ふるえを悪化させることもあります。

更年期の手のふるえで考えられる病気とは?

更年期に手がふるえることはありますが、なかには治療が必要な病気が隠れている場合もあります。ここでは、更年期以外に考えられる病気について見ていきましょう。

甲状腺機能亢進症

甲状腺機能亢進症は、更年期障害と症状がよく似ている代表的な病気です。

40〜50代の女性は更年期と重なる年代でもあり、甲状腺の病気を発症することがあります。

主な症状には、手のふるえ、動悸、発汗、体重減少などがあります。3)特に、細かく速いふるえが特徴とされています。4)

本態性振戦

本態性振戦は、手のふるえの原因としてよくみられる病気です。3)

コップや箸を持つ、文字を書くなど、手を動かしたときにふるえが目立つことが特徴です。

家族に同じような症状があるケースもあり、遺伝が関係していると考えられています。4)

また、本態性振戦では、手のふるえ以外の症状はほとんどありません。そのため、歩きにくさや筋肉のこわばりなどを伴う場合は、ほかの病気の可能性も考えられます。

パーキンソン病

パーキンソン病でも手のふるえが現れることがあります。3)

本態性振戦との違いは、安静にしているときにもふるえやすいことです。

さらに、歩幅が小さくなる、動作が遅くなる、表情が乏しくなるなどの症状を伴うことがあります。

低血糖や薬の副作用

空腹時に手がふるえる場合は、低血糖が原因の可能性があります。

また、不整脈治療薬や抗うつ薬など、一部の薬では副作用として手のふるえが現れることがあります。

更年期の手のふるえが気になる…受診の目安は?

更年期による手のふるえであっても、次のような症状がある場合は医療機関を受診しましょう。

片手だけふるえる場合や左右差がある場合は、脳や神経の病気が隠れている可能性があります。何もしていない安静時にもふるえる場合は、パーキンソン病などの病気を考える必要があります。

また、コップを持てない、字が書きづらい、食事がしにくいなど、日常生活に支障が出ている場合も受診の目安です。

更年期が原因と思われる症状がある場合は婦人科や更年期外来、手のふるえが目立つ場合は脳神経内科、動悸や体重減少など甲状腺の病気が疑われる場合は内分泌内科の受診が検討されます。

更年期の手のふるえを和らげるセルフケア

更年期による手のふるえは、生活習慣を見直すことで和らぐ可能性があります。日常生活で取り入れやすいセルフケアをご紹介します。

リラックスできる時間を作る

ストレスは自律神経のバランスを乱し、手のふるえを強めることがあります。好きな音楽を聴いたり、趣味を楽しんだり、自分がリラックスできる時間を意識的に作りましょう

深呼吸やストレッチ、ウォーキングなどの軽い運動も、心身の緊張をほぐすことにつながります。

カフェインやアルコールを摂り過ぎない

コーヒーやエナジードリンクなどに含まれるカフェインは、交感神経を刺激してふるえを強めることがあります。

また、アルコールも飲み過ぎると睡眠の質を低下させ、自律神経の乱れにつながる可能性があります。

ふだんから摂取量を意識し、飲み過ぎを避けましょう

十分な睡眠を確保する

睡眠不足は自律神経の乱れを悪化させる原因の1つです。

寝る前はスマートフォンの使用を控えたり、ぬるめのお湯にゆっくり入浴したりして、リラックスした状態で眠れる環境を整えましょう

毎日できるだけ同じ時間に寝起きすることも、自律神経を整えるために役立ちます。

更年期に手のふるえが続くときは1人で悩まず原因を確認しよう

更年期には女性ホルモンの変化による自律神経の乱れから、手のふるえが現れることがあります。

しかし、甲状腺機能亢進症や本態性振戦、パーキンソン病など、治療が必要な病気が隠れている可能性も考えられます。

「更年期だから仕方ない」と我慢せず、不安が続く場合や症状が強い場合は医療機関へ相談しましょう。

原因が分かれば、自分に合った治療やセルフケアを選びやすくなります。気になる症状を一人で抱え込まず、早めに専門医へ相談することが大切です。

参照元

1)公益社団法人 松坂地区医師会|更年期障害

https://matsusaka.or.jp/advice/no61.html

2)働く女性の心とからだの応援サイト|女性ホルモンとライフステージ

https://www.bosei-navi.mhlw.go.jp/health/lifestage.html

3)一般社団法人日本定位・機能神経外科学会|ふるえ(振戦)

https://jssfn.org/patient/disease/tremor.html

4)一般社団法人日本神経学会|脳神経内科の主な病気

https://www.neurology-jp.org/public/disease/fuzuii_detail.html

手がふるえる…更年期?別の病気?

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この記事を書いた人

髙橋マキのアバター 髙橋マキ 【看護師】

・認定フェムテックシニアエキスパート(日本フェムテック協会認定資格1級)
・化粧品検定2級

看護師歴28年
都内の総合病院を中心に、循環器内科・ICU・CCUなどで勤務。切迫流産のため120日間の入院生活を経験。
育児・引越しを機に、キャリアチェンジを行う。ライフステージの変化に伴い、女性には多くの健康課題があることを痛感。
多くの女性の課題解決につながるよう、情報発信を行なっている。

このコンテンツは、病気や症状に関する知識を得るためのものであり、特定の治療法や専門家の見解を推奨したり、商品や成分の効果・効能を保証するものではありません。

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