Femtechって知ってる? 日本と海外のFemtech事情 入門編

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皆さんは、「Femtech(フェムテック)」という言葉をご存知でしょうか? これは「Female(女性)」+「Technology(テクノロジー)」を掛け合わせた造語で、生理や妊娠、不妊、更年期など、女性が抱える様々な健康課題をテクノロジーで解決しようという分野です。海外の発展ぶりにはまだ追いついていませんが、日本でも少しずつ広がりを見せています。

そこで今回は、日本では女性たちの間でもまだあまり知られていないこの「Femtech」について、海外事情と比較しながら一体どんなサービスがあるのか、入門編的にご紹介しようと思います。

目次

■Femtechの始まり

Femtechは2012年ごろに誕生した新たな分野で、この7、8年で世界では投資額約750億円市場に成長しました。2025年の市場規模は約5兆円以上(!)と予想されています。そのため海外のマーケットでは、年々新規参入企業が数を増やしていて、熱い市場として注目されています。

Femtechと一概に言っても例えばどんな分野があるのか。“Femtech産業の発展を加速させ、社会の多様性を育むコミュニティ&スタートアップエコシステムを実現する”ことを企業理念に掲げ活動しているfermata inc.(https://www.hellofermata.com/)が海外の2020年版Femtechマーケットマップを詳しく紹介してくれているので、今回はその内容を参考にご紹介しようと思います。

■年々増え続ける海外市場

それによると、2019年9月段階は221社だった企業数が、半年後の2020年3月には29カ国318社にまで増加していることがわかりました。このことからも、世界ではFemtech市場の成長に大きな期待が寄せられており、日々新しいベンチャー企業が創出されていることが伺えます。

fermataでは海外のFemtech市場にはどんな分野があるのかも詳細に紹介していますが、それによると「月経(71社)」「不妊、妊よう性(61社)」「妊娠&産後ケア(63社)」「更年期・閉経(15社)」「セクシャルウェルネス(39社)」「女性の健康 全般(66社)」「メンタルヘルス(3社)」という配分でした。

画像:Fermata記事「2020年3月版 最新海外Femtech(フェムテック) マーケットマップ発表!」より

■日本のFemtechには何がある?

さて、それでは日本におけるFemtech市場の進み方はどうなのでしょうか? 

同じくfermataの調べによると、2020年4月段階で51社。海外に比べると桁が違いますが、fermataによれば、日本でもFemtech市場は確実に盛り上がりを見せ始めているそうです。

51社の内訳は、「月経(12社)」「女性の健康 全般(15社)」「セクシャルウェルネス(6社)」「妊娠&産後ケア(5社)」「不妊、妊よう性(13社)」。例えば「月経」は生理日を管理するアプリや、経血を体内で受け止める月経カップなど。「妊娠&産後ケア」はLINEや電話で産婦人科医や助産師に相談できるオンライン診療や、搾乳や骨盤底筋トレーニングなどをサポートするデバイス、「セクシャルウェルネス」は女性向けセルフプレジャーアイテムのオンラインサイトなどです。

画像:Fermata記事「2020年4月版 日本国内Femtech(フェムテック) マーケットマップ発表!」より

ちなみにこの図からも分かる通り、日本では「更年期・閉経」に関するサービスがありませんでしたが、この6月に「TRULY」が誕生しました。このように日本でもFemtechサービスがこれからどんどん生まれてくる土壌ができ始めています。

海外と日本のFemtech市場について簡単に紹介してみましたが、生理、妊娠、出産、閉経、更年期など、女性ならではの各ライフステージを少しでも辛くない状態でストレスなく過ごせる一助となるかもしれないFemtech。いろいろなサービスが日々誕生しているので、興味を持った方はぜひご自身で調べてみたり、気になったサービスがあればまずは気軽に試してみることから始めてみるのもいいかもしれません。

参考記事

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