【体験談】妻の後押しでAGAの治療を開始…自分では通いにくいと語る男性の本心
近年、テレビや広告などで目にする機会が増え、認知度も高まってきたAGA(男性型脱毛症)。日本人男性の3割以上が発症しているという調査結果も出ているため、今後に不安を抱えている人も多いのではないでしょうか? 男性ホルモンや遺伝が主な原因とされていますが、放置すると抜け毛や薄毛が進行してしまうので、大事なのは早めの治療。そこでTRULYでは、実際にAGAの症状に悩まされているという46歳の男性Sさんに治療の体験談などを伺いました。
取材対象者
Sさん(会社員・46歳)
家族構成:妻、子ども(4歳)
以前からずっと気にはなっていたものの、受診することに抵抗があり、なかなか病院に行けない状況が続いていたというSさん。セルフケアとして育毛剤を試してみても、改善されるどころか悪化してしてしまったのだとか。そこで先に行動を起こしたのは、妻だったといいます。
「受診しに行かなきゃと思ってはいましたが、気持ち的に行きづらいというのが正直なところでしたね。そんな気持ちを察してか、妻が知らぬ間に予約を取っていて、行かざるを得ない状況になったので、2年前に初めて内科を訪れました。それがなかったら病院には行かなかったかもしれません」
病院に関しては、インターネットで「AGA」と自身が住んでいる地名を入力して検索し、口コミよりも家から一番近いという理由で選んだそうです。
「AGAのCMを見て治療を受けてみようかなと思ったのもありますが、きっかけのひとつは、同じく薄毛で悩んでいた上司からの勧め。それなりにお金もかかったとは聞きましたが、その人は後ろ髪を前に移植する自毛植毛をするほどしっかりと治療していました。やはり、同じ悩みを抱える人からのアドバイスは大きかったと思います。ただ、僕の場合は、初診のときに話をして薬をもらったあと、2度目以降は薬をもらうだけだったので、少し不安な気持ちにはなりました」
薬を飲んでいるときは前向きでも、やめたら弱気に…
その後、引っ越しによって通院しづらくなり、現在は治療を中断しているそうですが、当時の様子については、こう振り返ります。
「僕は男性型脱毛症用薬(フィナステリド)を1年間だけ内服していましたが、飲み始めて3か月くらい経ったとき、産毛が生えてきて『おや?』とは思ったことはありました。ただ、それ以上の効果を感じることができなかったのは残念です」
AGAの治療にはヘアサイクルが大きく関係してくるため、ある程度長期的な治療が必要と言われています。そのため、効果に関して不安がある場合には、医師に状況を確認することも大切です。最近は以前より悪化してきたように感じ、「もう無理かな」という諦めの気持ちになっているというSさんですが、一方で改善したい思いも垣間見えます。
「薬を飲んでいるときは前向きになれましたが、やめてから弱気になった感じがあるので、近所で病院を探してもう一度通ってみようかなと考えているところです。最近は、ベタついてしまうのが嫌で育毛剤は使用していませんが、有名タレントがCMしている医薬部外品シャンプーだけは使っています。仕事の関係上、ヘルメットをかぶらなければいけないのと、当直で不規則な生活になってしまうので、髪にはよくないんだろうなとわかってはいるのですが……。こればっかりは仕方ないですね」
予約代行や薬の配達のサービスがあれば利用したい
そんなSさんに、AGAの治療を再開するうえでの希望についても聞いてみました。
「受診の予約代行サービスがあったら、ありがたいなと思います。あとは、薬を宅配してもらえるのなら続けられるのではないかなと。以前の薬代は1か月6000円ほどで妥当な金額かなとは思いましたが、それも5000円以下になったら助かりますね」
AGAで病院に行くことに対して抵抗感がある人もまだまだいるようですが、Sさんのように自分で選んだ市販の育毛剤で皮膚トラブルなどに見舞われて逆効果になる場合もあります。病院では、内服薬や外用薬を使った治療法を相談することができるので、自分に合った方法でしっかりと取り組むのがオススメです。ストレスもAGAを引き起こす要因にもなると言われているので、悩みや不安を解消するという意味でも、まずは気軽に受診してみましょう。