意識改革から始まる、恋愛依存から抜け出す5つのステップ

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此花さんの前回の記事「パートナーや恋愛のことばかり考えているのは依存?」恋愛依存のセルフチェックでは、恋愛依存症について解説し、セルフチェックをご紹介しました。今回は恋愛依存症から抜け出すためのステップをレクチャーします。ぜひ参考にしてみてくださいね。

こんにちは。リレーションシップコンサルタントの此花わかです。

恋愛依存から脱却するためには、自分を受け入れて自己肯定感を高めることが必須。そのためには、意識改革が不可欠です。今回は、意識改革から始める恋愛依存症から抜け出す5つのステップをご紹介します。

自分に向き合い優しくなれることで、自分で自分の意識をコントロールすることができます。それが、健全な恋愛関係を築くためへの道となるでしょう。

目次

1:自分の境界線を知る

恋愛依存を克服するための最初のステップは、自己認識を深めること。自分のニーズや欲求を知るためには、「何をする・されるのが好き/嫌い」という境界線を言語化してみましょう。

感情的・身体的・性的にされて嫌なことをそれぞれリストアップしてみてください。境界線をきちんと定義することで自分のニーズが見えてきます。

例:

感情的境界線……浮気は嫌だ、前の恋人の話はしてほしくない、外見をイジってほしくないなど

身体的境界線……断りもなしに身体を触ってほしくない、あるいは、手をつなぎたくないなど

性的境界線……性的コミュニケーションの前に時間をかけてほしい、◯◯行為は嫌だなど

2:妥協できる境界線、妥協できない境界線

境界線を妥協できるもの・妥協できないものと分けて、妥協できそうなものは広げられるかトライしてみましょう。妥協できるかできないかを判断するポイントはこの質問。

「この境界線を妥協してしまったら、自分が好きな自分でいられるか」

「妥協しても自分らしくいられるか」

妥協できない境界線は、どんなにパートナーのことが好きでも自分の尊厳のために守るべきです。

3:話を聞かず、歩み寄らない相手をパートナーに選ばない

自分の境界線を伝えたときに、パートナーの反応を見てみましょう。相手が自分を“聞き、理解しようと努める”か。これが本当の“相性”です。

どんなに優しくても、外見が好みのタイプであっても、お互いの境界線に歩み寄らない相手をパートナーに選んでしまうと、パートナーシップを育めません。2人の関係を客観的に判断し、健全な関係かどうかを見極めるようにしましょう。

自分のニーズを伝えるときはアサーティブコミュニケーションをとります。

「“あなた”の~ところが嫌い!」ではなく、「あなたの~の行動で“私は”~な気分がした。それを解決するためには~したほうがよいと思うけど、あなたはどう思う?」と、常に“私”を主語に自分の感情を素直に伝えて解決策を提案し、最後に相手の意見を聞くというアプローチです。

ただし、コミュニケーションはこちらがどんなに効果的に伝えても、受け取る側にも同じスキルがないと成り立ちません。無視する、はぐらかす、キレる……こういったパートナーとは健全な関係を育めないのです。

お互いの境界線がどうしても重ならない場合、カップルセラピーを受けるなど専門家の助けを求めるのもひとつの解決策でしょう。

コミュニケーションについてはよろしければ過去記事を読んでみてくださいね。

4:自分の意思で決める

恋愛依存克服の4つ目のステップは、「自分で決断する」ことです。つまり、自分に正直になり、自分らしさ、自分の望みにもとづいた決断をすることが大切です。その決断に自信を持ち、他人に左右されないようにすることが重要。

相手に言い負かされて渋々従ってしまったり、面倒くさいからと対話を避けてしまったりしていると、どんどん自分に自信がなくなり、人生が自分の手から離れていってしまいます。

話し合いができない相手とは自分の意思を冷静に伝えたあとに、距離を置き、自分を守ることも大事です。

5:自己否定せず、セルフケアをして「レジリエンス」を養う

人間関係は理想的にまっすぐ進みません。葛藤や苦しみがあるからこそ、喜びも癒やしもあります。失敗や挫折から私たちは成長する、と自分を受け入れて、他人と比較したり、過剰に自己否定したりするのをやめましょう。

自分のレジリエンス(回復力)を養うためには、セルフケアが必須です。定期的に休息し、リラックスして自分の境界線、自分の望むもの、自分が幸せになるための計画を立てるなど自分と向き合う時間をとってください。

また、仕事やパートナー以外にも心を豊かにする活動も大切です。健康的な食生活、定期的な運動、仕事や人間関係から離れてリラックスできる時間……まずは健康的なライフスタイルを送るセルフケアを実践しましょう。

恋愛は自分自身と向き合って、成長して新しい自分を知ることができる素晴らしい体験です。一緒にそのような体験ができないパートナーとは建設的な関係を育めないので、冷静に関係を見直すことも必要だと思います。

幸せな恋愛を育むためにはレジリエンスが必要になるので、日頃からセルフケアをして自分を慈しんでいきましょう。

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この記事を書いた人

此花わかのアバター 此花わか 【リレーションシップコンサルタント】

ジャーナリスト
リレーションシップコンサルタント

アメリカの性とリレーションシップのコーチングスクールで学ぶ。セックスポジティブな社会を目指す「セクポジ・マガジン」を発信中。FRaU 、Newsweek、Huffpost、SPA!、FRONT ROW、GLITTERなどで執筆。

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