【リレーションシップコンサルタント】此花わか
恋愛中、不安や葛藤を感じるのは当たり前のこと。でももし常にネガティブな結果や痛みを自分にもたらすのにやめられないのであれば、依存症なのかもしれません。リレーションシップコンサルタントの此花さんが、恋愛依存症について解説します。気になる方はぜひ、セルフチェックも試してみてください。
こんにちは。リレーションシップコンサルタントの此花わかです。
自分にとってよいパートナーでもないのにどうしても別れられない。いつも恋愛で不安を感じる。婚活が生活の第一優先事項となっている。なぜかいつもドラマチックな恋愛ばかり……。
こういった関係や気持ちはヘルシーでしょうか? 今回は、自分が恋愛依存に陥っていないかのセルフチェックをご紹介します。
実は、精神科・心療内科の診断において「恋愛依存症」という診断名はありません。医学的に診断することはできませんが、恋愛相手に過度に依存していると感じることを表す言葉としては一般的。
ケースバイケースですが、「依存症」、あるいは「アディクション嗜癖(しへき)」として診断されることもあるようです。
「依存症」「アディクション嗜癖(しへき)」とは、身体的・精神的・社会的な三面から、健康や幸福に被害が起きているのに、それでもなお止められずに繰り返し行ってしまうこと。(※1)
つまり、「人間関係への依存」のカテゴリーに恋愛依存はカテゴライズされます。
それでは、ヘルシーな恋愛と依存的な恋愛の違いはどこにあるのでしょう?
セックスとリレーションシップの専門家である心理学者ケリー・コーエン博士によると、以下の2点が恋愛依存の判断基準となるようです。(※2)
もし上記2つの基準に当てはまると思えば、セルフチェックを行ってください。(※3、※4)
このセルフテストにいくつか当てはまっても、パートナーとの関係が“痛み”をもたらさず、“自分のニーズを自分で満たしている”のなら大丈夫です。恋愛において誰もが不安や葛藤を感じるのは当たり前。
パートナーには、友情、相談相手、癒やし、性的パートナー、恋愛対象などさまざまな役割がありますが、そうではなく、パートナーがいてもいなくても自分が幸せなのかをまずは考えてみましょう。
パートナーとは関係なく自分の人生に欠落している何かがあれば、そこを埋めるために時間と努力を費やしてみると、自分に自信が生まれて自己肯定感が高くなる場合もあるでしょう。
ヘルシーな恋愛やリレーションシップにおいて、まずは自分が自分のセルフパートナーでいることが基本です。
最後に、パートナーとの関係が日常生活に支障をきたすほどの“痛み”や“感情のジェットコースター”を伴うのなら、うつ病、強迫性障害、パニックアタックなどを引き起こす可能性も。
一般的に、依存症には養育者との愛着スタイルや過去のトラウマが原因のときもあるので、メンタルが不調のときは我慢せず、クリニックを受診することを検討してみてください。
【参考】
※1……鳥取県依存症支援拠点機関 渡辺病院
※2……All About ‘Love Addiction’: Signs, Causes, and Treatment – psych central
※3……Unrealistic Expectations and Relationships – psych central
※4……Do I Have Unrealistic Expectations In My Relationship? - women's health
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