【リレーションシップコンサルタント】此花わか
〜オープンリレーションシップはカップルの間に信頼関係がないと成り立ちません。あなたがパートナーとオープンリレーションシップを築けるかの「チェックリスト」と「基本ルール」をご紹介〜
こんにちは。リレーションシップコンサルタントの此花わかです。
現在日本では婚外恋愛がブームになっていると言われ、既婚者用のマッチングアプリ、サイトやパーティーが続々と登場しています。
実際に、PRESIDENT 2018年3月19日号「7割が不倫者なのに許さないのはおかしい」によると、現在進行形で不倫している男性は27%、女性は16%いるとか。
しかし、モノガミー(1対1)に同意したカップルにとってパートナーの不倫や浮気は”信頼関係を壊す裏切り”であり、決してよいことではありません。不倫や浮気に走る前に、カップルの問題をまずは解決するのが望ましいでしょう。
前回の記事「オープン・リレーションシップ、ポリアモリー、ポリガミー、不倫と浮気、スウィング……それぞれの違いとは?」ではオープン・カップルの様々なカタチを紹介しました。
本記事では、パートナー以外の人と恋愛、性的や感情的な関係をもつことに”明確に合意”している関係「オープン・リレーションシップ」のガイドラインについてお話したいと思います。
※未婚・既婚両方のカップルのために今回は「オープン・マリッジ」という言葉ではなく、「オープン・リレーションシップ」という言葉を使います。
多くの心理カウンセラーや性科学者は、オープン・リレーションシップは実行可能だけれども、カップルの問題の解決策としては機能しないと考えています。
オープン・リレーションシップには「カップルがオープンに何でも話し合える関係」でいることが前提。なぜなら、オープン・リレーションを実践してみると、想像以上に嫉妬や猜疑心に駆られてしまう場合があるからです。
また、不貞行為が離婚の有責になる日本では、法律的に圧倒的に不利になります。だからこそ、コミュニケーション、リスペクト、信頼関係が欠如しているカップルにオープン・リレーションシップは向いていません。
以下のチェックリストを見て、自分たちがオープン・リレーションシップに向いているかどうか確認してみましょう。
仲が悪い。例えば、性的相性に対して2人が向き合い改善しようと努力してこなかったなどがあれば、2人の間にはコミュニケーション、リスペクトや愛情の欠如があります。
既にパートナーシップが崩壊しているのであれば、オープン・リレーションシップは2人の仲をますます悪化させるでしょう。
嫉妬や猜疑心を起こす可能性の高いオープン・リレーションシップはオープンで正直な“愛し合う”カップルの間でないと難しいです。
曖昧なルールは絶対にダメで、契約書を交わすことが望ましいです。また、オープンリレーションを始めてルールの見直しが必要ならば随時対話し、調整してください。
上記のチェックリストを2人が完全に満たした上で、2人が合意するルール(契約書)を一緒に作りましょう。そのとき、お互いの境界線(されて嫌なこと)を超えないようにすることが大切です。オープン・リレーションシップのルールは2人が作るものですが、基本となるものは以下の通りです。
行政書士や弁護士に依頼して契約書を作っておくとよいですが、法的効力がないと判定されることもあります。
以上が、オープン・リレーションシップのガイドラインです。
私の知っているオープン・リレーションシップを実行している既婚カップルは愛し合い仲が良いけれども、パートナーが性機能不全なためオープン・リレーションシップに至り、きちんとルールを作りました。
また、別の既婚カップルは子どもが大きくなったら離婚する予定で、それまでの間だけオープン・リレーションシップに合意しました。
いずれのカップルも具体的で明確な契約書を交わし、後者のカップルは離婚時の財産分与まで決めてから、オープン・リレーションシップに踏み込んでいます。
つまり、カップルの間に信頼、愛情、友情や“積極的で明確な同意”がないと、オープン・リレーションシップは実践できません。パートナーに何らかの不満がある場合、それついて前向きに話し合える関係でいることが前提です。
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