【監修助産師・看護師】東衣里
最近、女性芸能人が装着の体験談を発表するなど、女性たちの間でも徐々に注目度が高まっているミレーナなどの子宮内黄体ホルモン放出システム(LNG-IUS)。避妊目的だけで使用するものだと思っている人もいますが、黄体ホルモンの作用によって、過多月経や生理痛に悩んでいる方に有効な治療法としても使用されています。とはいえ、どのようなものなのか不安に感じている人も多いのではないでしょうか?
そこで、TRULYでは避妊リングを使用したことのある女性たちにアンケートを行いました。使用してみた感想や症状など、経験者たちからのリアルな声をお届けしたいと思います。
36歳のときに初めて「ミレーナ(以後、LNG-IUS〈Intra Uterine System〉と表記)」と呼ばれる避妊リングを装着したというこちらの女性。装着しようと思ったきっかけとしては、生理痛がひどかったことと、生理時の出血が多かったこと、そして避妊目的の3つを挙げています。いまでは、それまで飲んでいたピルをやめて、LNG-IUSを使い続けていきたいと考えているそうです。
その理由としては、LNG-IUSを付けたことで生理痛も出血の量も軽減されるのを実感できたことと、しっかりと避妊効果があるからだと話しています。
生理にも避妊にも効果があって、まさに一石二鳥だと思っています。付けてみると楽なので、みなさんにもオススメです。
こちらの女性がLNG-IUSを装着したのは42歳のとき。 LNG-IUSは子宮内黄体ホルモン放出機能のついた避妊器具ですが、長期にわたって妊娠を望んでいなかったことと、生理痛緩和になると聞いて、付けることを決めたのだとか。
妊娠の心配をしなくていい一方で、不満点として挙がったのは、定期的に検診を受けなければいけないことや数年に1度取り替えるたびに4万円近くかかる費用面について。実際、こちらの女性は装着してから1か月後にエコーでのチェック、その後3か月ごとに定期検診を受けているのだそうです。
最初は産婦人科に行くというハードルはあるかもしれませんが、一度それを越えてしまえば、そんなに怖いものではないので、安心してください。まずは、恐れずに婦人科を訪ねてみてはいかがでしょうか?
「1人目を産んだあと、今年初めてLNG-IUSを入れました」というこちらの女性は、確実に避妊するために、夫婦で話し合って使うことを決めたと言います。きっかけは、産後に婦人科で相談していた助産師さんから勧められたから。費用は、5万5千円ほどかかったそうです。
もともと避妊目的で付けていたものの、生理痛も軽くなったので、いまでは使用してよかったと感じているのだとか。これからも続けていきたいと思っているそうです。ただ、装着したあとに2か月ほど不正出血も続いたそうで、そのことに関しては、LNG-IUSを装着するうえでの注意点だと教えてくれました。
確実な避妊方法ですし、生理時の痛みもかなり軽くなるので、そういう意味ではオススメです。ただ、装着時に痛みを伴うこともあるので、医師に相談してみてください。
以上、避妊リング経験者の女性たちの声をお届けしました。装着にともなう痛みや不正出血、費用など事前に確認すべきことはいくつかありますが、避妊だけでなく、生理に悩んでいる方にとっては、選択肢のひとつとして考えてみてはいかがでしょうか? 興味のある方は、かかりつけ医などに相談し、きちんと納得したうえで治療を受けることをオススメします。さらに、病院や症状によって費用も異なりますので、事前に口コミやHPなどで確認するだけでなく、診察時にもしっかりと確認するようにしましょう。
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