誰にでも訪れる更年期。症状も体質も考え方も人それぞれ。あなたにあったケアを納得して選ぶためには?

記事更新日: 2021/06/08 TRULY編集部

【薬剤師】福島梨沙

  • 更年期に現れるさまざまな症状の中で他の病気を伴わないものを「更年期症状」と言います。

  • また、更年期症状の中でも症状が重く、日常生活に支障を来す状態は「更年期障害」と呼ばれています。

  • 多くの女性が悩まされているにも関わらず、日本の更年期障害の婦人科の受診率は約18%と、他国と比べてとても低くなっています。

  • 更年期は病気ではないため、不調を感じつつも家庭や仕事で忙しく、ついつい無理をしてしまっている方も多いのではないでしょうか?

  • 更年期の症状は、自律神経の乱れが引き金になって起こることがほとんどです。

  • そして更年期症状が起こる主な要因は、女性ホルモンの急激な減少です。

  • それだけでなく、子育て、介護、職場など生活環境の因子やストレスも大きく影響します。

  • つまり、更年期を穏やかに過ごすためには、体のケアと心のケアのどちらも大切、ということが言えるでしょう。


  • あなたに合うケアとは?

  • 女性の体は年齢によっても、月経周期によっても、女性ホルモンの影響を少なからず受けています。

  • 症状も感じ方も、人それぞれです。あなたに合ったケアを選びましょう。

  • 更年期の様々なケア方法をご紹介していきます。

  • 症状によって、選んでみましょう。


  • 適度な運動

  • 軽い運動(交感神経の刺激)を行うことによって、交感神経と副交感神経のバランスをとることができます。

  • ヨガやウォーキングなどの有酸素運動や、森林浴など自然に触れて深呼吸するだけでも、ストレスの緩和に役立ちます。


  • アロマテラピーやハーブティーなど自然療法

  • メディカルハーブは、病気の治療を目的とした西洋療法と異なり、ホリスティック(包括的)な働きを期待して用いられるため、複雑に症状が起こる更年期との親和性が高いと言われています。

  • 例えばクラリセージの精油は、女性ホルモンの分泌を調整する働きがあることから、更年期の主症状にオイルトリートメントでよく用いられています。

  • また、精油成分に含まれるリナロール痛みと気持ちを沈める働きに加え、筋肉弛緩作用もあり、緊張からくる肩こりや全身のコリをほぐしてくれます。


  • カウンセリングや心療療法

  • 更年期の症状は身体的なものだけでなく、女性ホルモンの低下により、精神的な病状が発現する場合もあります

  • イライラする、怒ってしまうなど感情がコントロールできなくなってしまったり、くよくよしたり、憂鬱になったり、気分が落ち込む方もいます。

  • 心に更年期の症状が出ている方は、何らかのストレスや家庭や職場などの社会的因子が複合的に影響している可能性もあります。

  • カウンセラーやセラピストの方に悩んでいることや不安に思っていることを打ち明けるだけでも、少し心が楽になるはずです。


  • 食事やサプリメント

  • 女性ホルモンの補充に取り入れたいのは大豆イソフラボンです。大豆食品(納豆、豆腐、豆乳など)を生活に取り入れてみましょう。

  • 大豆イソフラボンから体内の腸内細菌が働いて、エクオールと呼ばれる女性ホルモンに似た作用を表す物質が作られます。

  • ただし、日本人の2人に1人は腸内細菌がうまく働かず、大豆イソフラボンからエクオールを作れていないというデータもあります。

  • エクオール産生のチェックキット等でご自身の体質を調べてみることも、自分の体のことを知るきっかけになると思います。

  • エクオールが体内で作られていいない人は、エクオールのサプリメントなどで補うと良いかもしれません。

  • 健康な体づくりは、食事が基本です。適切な量をしっかりバランス良く食べることを心がけましょう。


  • 一般用医薬品でセルフケア

  • 薬局やドラッグストアなどで市販されている医薬品(一般用医薬品)を用いることも、更年期症状に対処する一つの方法です。

  • 一般用医薬品では、更年期の症状に対する漢方薬があります。

  • 用法・用量を守って服用することで、特定の症状改善効果が期待できます。

  • 薬によって飲み合わせに注意が必要なもの、漢方はご自身にあったものを選択する必要があるので、薬局薬剤師によく相談した上で購入しましょう。


  • クリニックで相談

  • セルフケアでも症状が重かったり生活や仕事に支障をきたす場合は、無理せずに受診してみましょう。

  • クリニックでは、HRTと呼ばれるホルモン補充療法、漢方療法、その他の薬物療法を医師と相談して決めていきます。

  • ホルモン補充療法とは、体内に不足した女性ホルモンを補充する方法です。

  • 日本の普及率は1.7%と低い値ですが、欧米諸国では閉経前後の30%〜40%の女性が利用しています。

  • 医療用医薬品では、経口薬、貼付剤(皮膚に貼って吸収する薬)、ジェル剤(皮膚に塗って吸収する薬)など様々なタイプがあります。

  • ご自身のライフスタイルにあった薬やタイプを、医師や薬剤師と相談して決めていきましょう。

  • 医療機関に受診するべきか悩んだら、セルフチェックも目安になりますので、ぜひ利用してみてください。


  • いかがでしたか?

  • ホルモンに対する感受性の違い、自律神経やメンタルの機能や体質などその人の個性が映し出されるのが、更年期の症状です。

  • だから症状やケアの方法は十人十色。決まった形はありません。

  • ご自身にあった体のケアと心のケアを是非見つけてください。

  • 不安な時は、気軽に相談できる窓口で、ご相談くださいね。

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【薬剤師】福島梨沙

薬剤師/薬学修士。ハーバルセラピスト/メディカルハーブセラピスト。外資系製薬メーカーにて薬の副作用や安全性情報に関わる、その後、在宅訪問薬局に転職。薬局勤務の傍ら、吉祥寺にシェア型レッスンサロンオリーブケアを開業。「あたま・こころ・からだを健やかにする」をモットーに、気軽で楽しく生活に取り入れられるハーブ・アロマの提案や講座を開催している。

・このコンテンツは、病気や症状に関する知識を得るためのものであり、特定の治療法や専門家の見解を推奨したり、商品や成分の効果・効能を保証するものではありません。

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