【質問】更年期に関する相談で病院に行く前に、事前に準備したほうが良いことがあれば教えてください。

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質問

更年期に関する相談で病院に行く前に、事前に準備したほうが良いことがあれば教えてください。

回答

更年期の症状を見る方法として、更年期指数(SMI)があります。こちらは、①顔がほてる、②汗をかきやすい、③腰や手足が冷えやすい、④息切れや動悸がする、⑤寝付きが悪い、または眠りが浅い、⑥怒りやすくすぐにイライラする、⑦くよくよしたり憂うつになることがある、⑧頭痛、めまい、吐き気がよくある、⑨疲れやすい、⑩肩こり、腰痛、手足の痛みがある、の10項目の症状を、強、中、弱、無、の4段階でスコアリングし、合計の点数で更年期障害の程度を評価するものです。受診前に自分でやってみて症状を客観的に把握しておけば、症状を伝える際の参考になるでしょう。

また、健康診断などを受けている人は、その結果を持参してください。ホルモン補充療法を見合わせるような肝障害や、慎重投与にあたる糖尿病、脂質異常等がないか参考になります。乳房超音波やマンモグラフィーなどの結果も、乳癌の可能性の評価に有用です。これまでかかったことのある病気とその治療歴についても、まとめておくと良いでしょう。

また更年期症状はホルモンの急激な変化が中心的な病因となりますが、そこにストレスなど様々な問題が重なって発症すると言われています。職場や家族環境の変化など、辛いと感じていることがあれば、向き合ってみるのも良いかもしれません。

画像出典元:PhotoAC

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この記事を書いた人

巷岡彩子のアバター 巷岡彩子 【監修医師】

医学博士
日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医

都内の大学病院や総合病院で研鑽を積み、産婦人科専門医および医学博士号を取得。産婦人科領域全般で豊富な経験を持つ。 現在は不妊治療専門のクリニックにて勤務、ママドクターとして育児や家事と仕事を両立しながら活躍中。

このコンテンツは、病気や症状に関する知識を得るためのものであり、特定の治療法や専門家の見解を推奨したり、商品や成分の効果・効能を保証するものではありません。

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