たるみやシワ予防には「骨」がポイント

記事更新日: 2020/06/22 TRULY編集部

【監修医師】中村淑子

肌のたるみやシワはオトナの女性にとって悩ましい問題。顔の体操や、化粧品でのケア、クリニックでの治療など対策方法は数多くあります。しかし、皮膚科医の中村淑子先生が実践している対策は意外なことに「骨」ケアでした。


「かかと落とし体操」で「肌」をケア


肌のたるみやシワの予防に毎日のようにやっているのは「かかと落とし体操」です。そう、骨対策です。まずは背伸びをして、その後、自分の体重をかけてかかとを勢いよく床に落とし、骨に刺激を与えます。1日30回を目安に行うと良いでしょう。65歳以上の方はひざに負荷がかからないように気を付けてくださいね。


なぜこの体操が肌のたるみやシワの予防になるかというと、加齢や運動不足で骨が萎縮すると、その影響で顔にも老化の兆候が現れるからです。


目の周りの落ちくぼみ、頬コケ、ほうれい線、顎から首のたるみには顔の骨の萎縮が多大な影響を与えています。閉経を迎える50代からは骨密度が低下し、骨粗鬆症のリスクが出てきます。日頃から骨に負荷をかける運動を心がけるといいでしょう。


ポイントは重力を使って骨を刺激


「かかと落とし体操」は、骨芽細胞から分泌されるホルモン・オステオカルシンを働かせるための体操です。骨に体重と動きによる加速度をかけた負荷を加え、体全体の骨に効率よく刺激を加えることが目的です。小さなお子さんがいる方なら抱っこした状態で「かかと落とし体操」をすればより効果的でしょう。


日常的に運動ができる人であれば、「かかと落とし体操」でなくても構いません。走ったり、縄跳びをしたりして、骨に刺激が与えられる運動を行うとよいでしょう。


私は10歳、6歳、4歳の子供を育てており、なかなか自分一人の時間がとれません。そのため、診察の空き時間や気が付いたときにこの体操をしています。


最近は、電動自転車など便利な道具が普及して、多くの人が運動不足になっています。たとえ肥満ではないとしても、運動不足であれば骨が老化してしまうという問題点は、美容分野でもっと認識されるべきだと思います。


知ってほしい!美容には「骨」が重要なこと



普段診察をしていると、多くの方はお肌に手をかけてあげれば若さを取り戻せるとお考えになっているように感じます。しかし、骨が老化して萎縮すると、肌のケアだけでは限界があるのが実情です。骨は顔の若々しさに如実に影響します。


診療ではヒアルロン酸などを注入する施術において、ほうれい線など「線」を消すというよりも、バランスを整えるように骨が委縮した部位を意識して注入します。そうすると、気になっている部位から離れた場所への注入でも、たるみが引き上がったり、シワがのびたり、逆三角形のきれいなバランスのお顔になったりします。

 

運動以外では、骨量を保つためにカルシウムが多く含まれた食品を意識的に食べたり、ビタミンA・D・E、鉄分などのサプリを飲んだりしています。日本人に不足しがちなものは、サプリメントで補っています。


締めくくり

中村先生のすすめる「かかと落とし」体操を実践することで、肌を自然に若々しく保ちましょう。


かかと落とし体操

①背伸びをする

②自分の体重をかけてかかとを勢いよく床に落とし、骨に刺激を与える

③1日30回を目安に行う

※65歳以上の方はひざに負荷がかからないように注意する


「かかと落とし体操」で骨芽細胞から分泌されるホルモン・オステオカルシンを働かせることで、骨の委縮を防ぐことができ、自然な肌のハリを維持することができます。


(C)Adobe Stock

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【監修医師】中村淑子

北朝霞メディカルクリニック院長。 日本皮膚科学会認定皮膚科専門医。 順天堂大学非常勤助教。大学病院で7年勤めたのち、美容皮膚科クリニックで研鑽を積み現職。 商品開発アドバイザリーやメディア取材など皮膚科領域で幅広く活動している。

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