夏を乗り切る【ホットフラッシュ対策グッズ】6選
暑い日が続くと、悩みが深刻になるのが「ホットフラッシュ」
更年期には女性ホルモンであるエストロゲンが乱高下しながら低下していきます。エストロゲンを出す指令を出している視床下部というところは、自律神経を調節する働きも担っています。
そのためエストロゲンの乱高下に影響されて、自律神経の調節機能も乱れて、ほてりや発汗などのホットフラッシュが起こりやすくなるのです。
ただでさえ暑い夏にホットフラッシュが重なって、つらいと感じている人も多いのではないでしょうか。今回はさまざまなグッズを活用した、ホットフラッシュ対策についてお伝えします。
1.冷やす場所は手のひら!?【保冷剤】
もっとも手軽にできる対策が、保冷材で手のひらを冷やすこと。
手のひらには「AVA血管」という血管があります。動脈と静脈をつなぐやや太めの血管で、体温の調節を行う特殊な役割を持っています。
この「AVA血管」はAVAは、手のひらや足の裏、頬などに多く分布していて、その部分を冷やすことで効率的に体温を下げることができるのです。
この「AVA血管」を冷やすのにぴったりなアイテムが【保冷剤】です。
冷たすぎると逆効果になることもあるので、ハンカチを巻いた保冷剤がおすすめ。冷たいペットボトルを手に持つのもいいでしょう。
2.首回りを冷やして顔の汗ストップ【ネッククーラー・アイスリング】
手のひらを冷やすことは効率的ですが、手のひらを冷やしながら作業ができません。
作業する時は、首を冷やすこともホットフラッシュ対策になります。
首には太い動脈が走っているため、冷やすことで血管内を流れる血液が冷え、効率的に体温を下げることができます。
ここ数年、冷蔵庫や冷凍庫で冷やして使用する【ネッククーラー】や【アイスリング】が人気ですね。
繰り返して使え、水洗いもできるので衛生的で便利なアイテムです。
さまざまな商品が販売されているので、サイズや重さをチェックして自分にぴったりなものを探しましょう。
3.暑い夏場の必需品【ハンディファン・ネックファン】
すっかり定番となった、小型扇風機の【ハンディファン】や、首からかけるタイプの【ネックファン】も、一時的なホットフラッシュを和らげるのにおすすめのアイテム。
体の内側から冷やすわけではないですが、送風することで体の表面を冷やすことができます。
ネッククーラーとのハイブリットタイプも発売されているようなので、チェックしてみてください。
4.香りでリフレッシュ【ハッカ油】
嗅覚からホットフラッシュの症状を和らげる方法も!
夏のバスオイルとして数年前に話題になった【ハッカ油】に含まれるメントールは、実際に体温を下げるわけではありませんが、香りをかぐだけで体感温度を下げてくれる働きがあります。スッキリとした香りで気持ちもリフレッシュできます。
ハッカ油をアトマイザーに入れて、ほてりを感じたら外出先でもシュッと吹きかけてみましょう。
また、寝室で使うことでホットフラッシュと暑さで寝苦しい夜でも、安眠しやすくなるかもしれません。
5.汗もにおいもスッキリ【ボディ汗ふきシート】
ホットフラッシュで、ほてりと共に悩まされるのが汗。昨今猛暑が続いており、外を歩くだけでも汗が止まりません。
そこで活躍するのが【ボディ汗ふきシート】です。
汗をすっきりとふき取り、香りで気になる汗のにおいを抑えたり、メントールで清涼感を感じさせてくれたりするものもあります。
汗をふき取ったら、そのまま捨てられるので、タオルよりも衛生的に使えるのもうれしいポイント。
各メーカーから色々なボディ汗ふきシートが発売されているので、使いごごちや香りなどでお気に入りを見つけてみてくださいね。
6.滝汗ホットフラッシュでは素材選びが重要【インナー】
猛暑とホットフラッシュで汗が止まらない夏の時期、汗染み防止のためにもキャミソールやタンクトップなどの【インナー】は不可欠。
暑いからといって、インナーなしで出かけてしまうと、駅に着くころにはシャツやワンピースに汗がびっしょり、なんてことにもなりかねません。
接触冷感素材のインナーを着用すれば、インナーなしより快適に過ごすことができます。
速乾性のある素材は、ホットフラッシュの大量の汗を素早く発散してくれます。
また、綿素材のインナーは敏感肌にもやさしく、汗の吸収もばっちり。
自分の悩みと肌に合った素材をセレクトしましょう。
万が一のために、外出先の着替え用として、インナーを1枚バッグに用意しておくと安心ですよ。
ホットフラッシュ対策グッズをうまく活用して快適な夏に!
6つのホットフラッシュ対策グッズを紹介しました。
年々暑さが増し、更年期世代にとって非常につらいこの季節。
少しでも悩みを軽くするために、ホットフラッシュ対策グッズを活用して、快適に過ごしてくださいね。
この記事を監修した専門家
監修助産師/看護師
東衣里
助産師として大学病院産科病棟・外来にて勤務。その後、大手百貨店で妊娠・出産・育児を中心とした相談業務を担当。また、都内複数の区からの委託を受け、こんにちは赤ちゃん訪問(出産後の新生児訪問)にも従事。
現在はTRULYにて、チャット相談業務や記事執筆などを担当。地方へ移住して、リモートワークという形で仕事とプライベートを両立。自身も、働く女性・一児の母として、困っている女性の気持ちに寄り添った、実現可能なアドバイスを心がけている。