「鮮血が止まらない」更年期の生理が長引く原因

生理が終わらない! ダラダラ続く更年期の生理を解説!
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40代を過ぎると「生理が終わらない」「鮮血が出る」といった問題に直面する女性が多くなります。

これらの変化が正常な範囲内なのか、それとも何かの健康問題のサインなのか、判断するのは難しいですよね。

こちらの記事では、更年期の月経の変化に焦点を当て、長引く生理や鮮血が見られる理由と、その対処法について解説します。

目次

「鮮血が続く」「終わったと思ったら次の生理」40代以降の生理は何日続いたら異常?

40代以降の更年期世代の月経は周期や持続日数が変動しがちです。

正常な月経の持続日数は一般的に約3~7日間1 ですが、8日以上続くと「過長月経」と定義されます。更年期には月経が通常より短くなったり、7日を超えて長引くことがありますが、これは更年期に伴う一時的な女性ホルモンの変動が原因であると考えられます。

しかし月経が長引く原因が、本当に女性ホルモンの変動によるものか自己判断はできません。正常の範囲を超えた8日以上月経が続く場合は、長引く月経によって栄養不足や貧血に繋がるリスクもあるため早めに受診するようにしましょう。

【更年期の生理が終わらない】何が原因?

更年期の月経が長引く原因としては「更年期の女性ホルモンの変動」の他にも「子宮・卵巣の病気」があげられます。

➀更年期の女性ホルモンの変動

閉経前の5年と、閉経後の5年を合わせた10年間を「更年期」と呼びます。女性の体は閉経に向かう頃から、エストロゲンとプロゲステロンが減少します。これらのホルモンは、月経周期や経血量にも密接に関与しています。

エストロゲンの影響

エストロゲンは、子宮の内側の壁(内膜)を厚くする働きがあります。ホルモンバランスの乱れにより、エストロゲンのレベルが急激に変動すると、予想外に子宮の内膜が厚くなることがあります。これが不規則または長引く出血の原因となることがあります。

プロゲステロンの影響

プロゲステロンはエストロゲンによって厚くなった子宮の内膜を安定化させる役割があります。更年期にプロゲステロンのレベルが下がると、子宮内膜が適切に剥離されず、結果として出血が長引いたり、厚すぎる子宮内膜が急に剥がれることで大量出血や鮮血が出る原因となることがあります。

②子宮・卵巣の病気

更年期の月経が長引く原因には、子宮や卵巣に何らかの病気が隠れている可能性も考えられます。具体的な病気には次のようなものがあります。

子宮筋腫

子宮の筋肉層に良性の腫瘍ができる病気で、出血が長引く原因の一つです。サイズや位置によっては重い月経痛や貧血を引き起こすことがあります。

子宮内膜症

子宮内膜が子宮の外側や他の臓器に成長する病気で、不正出血や月経痛がみられます。

子宮内膜ポリープ

子宮内膜から成長する良性の突起で、出血の長期化や月経の不規則を引き起こすことがあります。

卵巣嚢腫

卵巣に液体が溜まってできる袋状の腫れ物です。まれに出血を引き起こしたり、捻転して痛みや合併症を引き起こすことがあります。

早発閉経

正常よりも早く、卵巣の機能が低下し始め、40歳より前に閉経する状態です。これによりホルモンバランスが大きく乱れ、不規則な出血が起こることがあります。

これらの病気は、婦人科での診察・治療が必要です。定期的な検診以外にも、月経の変化に気づいた時には早めに婦人科で相談しましょう。

長引く更年期の生理への対処方法

更年期の長引く生理は不快な症状の一つですが、適切な対処方法を知ることで症状の改善を目指すことができます。

➀まずは婦人科へ!受診の目安とは?

1. 月経が8日以上続く
2. レバーのような塊がたくさん出る
3. 異常に多い出血がある
4. 生理痛がいつもよりもひどい
5. 月経以外の時に出血がある
6. 月経の変化に伴う過度のストレスや不安がある

これらの症状は、ホルモンバランスの乱れによるものではなく、思わぬ病気が隠れていることがあります。気になる症状がある場合には早めに受診をしましょう。

②ストレスや疲れのケア

ストレスはホルモンバランスに影響を及ぼします。リラックスする時間を作り、趣味や散歩、瞑想など、心を落ち着かせる活動を取り入れましょう。

また、十分な睡眠を取ることで、体の回復を助け、ホルモンバランスを整えることができます。

③生活習慣の見直し

バランスの良い食事、定期的な運動、十分な水分摂取は、更年期における生理不順や長引く生理に対して有効です。

特に、カフェインやアルコールの摂取を控えることで、症状の緩和が期待できます。

バランスの取れた食事は、必要な栄養を補い、体の調子を整える助けになります。

④漢方やサプリ

漢方薬やサプリメントの中には、更年期の長引く生理に対して効果が期待できるものがあります。

イソフラボンやマグネシウム、ビタミンB6などは、ホルモンバランスをサポートし、生理不順に対する自然療法として知られています。

漢方やサプリメントを選択する際には、医師や薬剤師と相談し、自分に合ったものを選ぶことが大切です。

変わりやすい更年期の生理 定期的に婦人科で相談をしましょう

更年期の生理が長引く原因には「更年期のホルモンバランスの乱れ」だけでなく、「子宮・卵巣の病気」が隠れている可能性があることをお伝えしました。

月経に異常を感じたら軽視せずに医療機関での診察を受けることに加えて、ストレスの管理や生活習慣の見直しも更年期における月経の不調を和らげる上で役立ちます。

更年期の月経の変化をうまくキャッチして、乗り越えていきましょう。

参考資料

  1. 正常な生理(月経)の目安を教えてください! 公益社団法人日本産婦人科医会 2024/3/11取得 https://www.jaog.or.jp/qa/youth/qashishunki5/ ↩︎
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この記事を書いた人

十枝明日香のアバター 十枝明日香 【看護師】

総合病院にて13年、職場を変え乳腺外科クリニックで勤務。その間、婦人科疾患の手術と重症妊娠悪阻により入院を経験。3児の子育て中で、自分自身が女性のキャリアや働き方の壁に突き当たり、仕事・育児・夫婦関係について、楽しみながら模索している最中。女性特有の悩みに左右されることなく、日々ご機嫌さんに過ごすことが当面の目標。

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