魂レベルでパートナーとコネクトしよう!「親密さ」を作る5つのステップ
こんにちは。リレーションシップコンサルタントの此花わかです。
前回の記事「「喧嘩しない=仲がよい」とは限らない。カップルが深い関係にならない理由」では、「親密さ」が愛とパートナーシップの指標になるお話をしました。
今回は、「親密さ」を作る5つのステップやコミュニケーションのとり方を説明したいと思います。
「親密さ」を作る5つのステップ
「親密さ」は5段階を経て構築され、私たちの手の指に象徴されます。
①親指……エゴを手放す
親指を立てるジェスチャーは「グッド」、「ばっちり」、「OK」ですよね。
親指は自分のエゴを差し、親密さを作るためにはまず自分のエゴを手放すことはOKだと知りましょう。
「親密さ」は相手を獲得、支配や征服することではなく、愛するパートナーと人生の旅を歩む決意のこと。そのためには、過剰なプライドにとらわれず、飾らない自分自身を見せることが必要。
②人差し指……パートナーのニーズ、欲求や恐れに好奇心をもつ
子どもの頃、興味のあるモノに人差し指を突っ込んだり、指をさしたりしていませんでしたか?
人差し指は好奇心、興味や熱意も意味します。親密さの2番めのステップはパートナーのニーズ、欲求や恐れに好奇心をもち、相手をよく知ろうとすることです。
③中指……NOを言う
英語圏の国で中指を立てることは強烈な「NO」の意味。
「こんな言動をとったら嫌われるかも」という恐れから、「聞き分けのよいパートナー」「大人な自分」「理解のある自分」を演じないようにしましょう。
「NO」を恐れずに表現することで、相手の目には人間味ある人物に映り信頼を得られます。
④薬指……信頼を築き、自分とパートナーを大切にする
結婚指輪は薬指にはめますよね。これは「責任をもつ」「希望」「信頼」のシンボルでもあります。
パートナーから信頼を得るには、相手を自分の価値観だけで評価せず愛し尊重することが必要不可欠。
ここで大事なのは、パートナーの前にまず自分を尊重し、信じること。自分自身を慈しみ大切にできない人は他者に同じ行為をすることはできません。
自分を信じ大切にするということは自分を”批判しすぎない”という意味でもあります。
後悔している自分の過去でも、「あのとき、私は最善を尽くしたはず。でも同じことが起きたら次は~して改善したらよい」とポジティブに捉えて自分を責めすぎないようにしてください。
自分の幸せに責任をもつということは過去の後悔を引きずらないことでもあります。
⑤小指……対話すると自分に約束する
指切りげんまんに見るように小指は「約束」の意味。
「親密さ」の最後のステップは「対話することを約束する」ことで終わります。
パートナーに対して不満があるときは、あてこすり、嫌味、拗ね、脅しなどのコミュニケーションではなく、オープンで率直な対話をしましょう。
これには練習が必要です。毎日、パートナーとクオリティの高いコミュニケーションを意識的にとること。
日常の連絡事項ではなく、その日感じた感情を表現し、自分が話した後は必ずパートナーの話を聞いて相手の感情を受け止めます。
「くだらない話は聞きたくない」「バカバカしい話はやめて」と言いたいとき、ぐっとこらえることも必要。
「親密な対話」のとり方
以下に注意してみましょう。
自分のニーズや欲求は必ずポジティブに伝える
「あなたがゴミを出すのを忘れるの、本当にムカつく」ではなく、「あなたがゴミ出しを忘れずにやってくれると、とっても助かるな」などと前向きなトーンで言い換えましょう。
お互いの共通のゴールへ会話をもっていくように
例えば「私たち、2人とも家をキレイにするのが好きなはず。だから一緒に効率的な家事分担を考えようよ」というような感じで声をかけてみるのはどうでしょうか。
感謝の言葉を表現する
嫌なことに感謝する必要はありませんが、パートナーのしてくれたことが完璧でなくとも「ありがとう」と言いましょう。
パートナーの外見と内面の両方を褒める
ルッキズムが激しい日本では誰しも外見コンプレックスをもっているもの。外見と内面の両方を褒めることでパートナーの自己肯定感を高めて、相手に優しい気持ちを呼び起こさせます。
外見だけ褒めるとパートナーは性的モノ化扱いされた気がするかもしれないので、内面も褒めてくださいね。
パートナーの”気持ち”に興味をもつ
自分の気持ちばかり伝えていませんか? 自分の気持ちを伝えたら相手の気持ちにも好奇心をもち聞いてあげましょう。
コミュニケーションはギブアンドテイクです。
おだやかな声のトーンで話す
慌ただしい日常でいつも優しい話し方をするのは難しいですが、「きちんと会話をする」時間のときは声のトーンにも注意しておくとよいでしょう。
心に留めておくだけでだいぶ違います。
親密さを奪うNGな言葉
最後に、カップルから親密なコミュニケーションを奪う言葉づかいを紹介します。
パートナーの知性を過小評価しないこと
「私のほうが偏差値高いから」「本当にあなたは分かっていないから」などと絶対に言わないこと。
パートナーのクリエイティビティの欠如を批判しないこと
「もうちょっと考えてよ」「もっと頭を使えば」などはご法度。
誰かの目の前でパートナーを批判しないこと
ポジティブな批判だとしても誰かの前でパートナーを批判することはやめましょう。
批判したいときは、2人きりの時間に「あなたは間違っている」「あなたの考え方はおかしい」ではなく、「私は~感じる」「私はこう思う」と「私」を主語にしてください。
デート時にネガティブな会話をやめる
ネガティブな気持ちを表現することは大切。嫌なことは嫌だと表明することは必須ですが、愚痴や悩みを楽しいデートの最中に延々と話してしまうのはよくありません。
そういう話はデートの後に2人の時間を作って、「嫌なことがあったから聞いてほしい」と切り出し話してみてください。
過去の恋人とパートナーを絶対に比較しない
冗談でも過去の恋人と比較することはよくないです。
たまにパートナーに過去の恋愛を根堀り葉掘り聞かれることがありますが、絶対に比べないこと。
「いま、私が一緒にいたい人はあなたなんだから、過去の恋人を振り返る必要はないと思う」と伝えるのがよいでしょう。
言って後悔しそうなことは言わないこと
「パートナーだから何を言っても受け止めてくれるはず」は幻想。パートナーの人間性や外見を傷つけるような言葉は禁句です。
2人の関係に何かが欠けている、肝心な話ができない、相手の本心が見えない……そんな悩みを抱いている方は、「親密さ」を作る5つのステップを意識してみてください。
もし、自分がベストをつくして親密さを高めようとしても、パートナーが向き合ってくれない場合、それはパートナーの「NO」という意味。パートナーはあなたと心からコネクトしない、と決めたと捉えてください。
「親密さ」はパートナーシップをはかる判断材料にもなります。