【体験談】更年期に入ってから避妊法を変える人も…更年期の避妊法で多いのは?

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なかなか周囲に相談しにくい問題のひとつといえば、避妊法について。年齢とともに妊娠率が下がるため、更年期に入ると避妊への意識が低くなってしまう人もいるかもしれませんが、排卵や月経があるうちは年齢にかかわらず妊娠する可能性があります。つまり、妊娠を望まないのであれば、閉経を迎えるまではきちんとした避妊を行う必要があるということです。さらに最後の生理が来てから1年経過して閉経したことが分かるため、生理が不順になっても避妊は続けるようにしましょう。

厚生労働省が発表している統計では20歳未満よりも40歳以上の中絶件数のほうが多いという結果が毎年出ているほど、実は更年期女性にとって避妊は大きな問題でもあります。

そこでTRULYでは、40歳以上の女性を対象に避妊法に関するアンケートを実施しました。一番回答が多かったのはコンドームでしたが、今回はそのほかの方法を取っている方や更年期世代ならではの悩みなどについてご紹介したいと思います。

目次

ケース1 ピルからミレーナに変更した(50歳・女性の場合)

更年期に入る前は、ピルを飲んでいたというこちらの女性。更年期に入ったことをきっかけに婦人科で診察を受け、医師と相談した結果、ミレーナ(以後、LNG-IUS〈Intra Uterine System〉と表記)を入れることにしたのだと話します。LNG-IUSを入れたあとは、副作用である不正出血もあったそうですが、現在は妊娠の心配もなく、過ごせているようです。

更年期の避妊に悩みを抱えている方へアドバイス

女性は、更年期になると身体にさまざまな変化があります。だからこそ、自分の心と身体にきちんと向き合い、そのうえで何かあれば、医師や友人に相談するようにしましょう

ケース2 ピルの種類を変えることに(46歳・女性の場合)

「更年期に入ってからも避妊は続けています」と答える40代の女性。もともと低用量ピルを10年以上服用していたそうです。40代に入り、医師と相談してピルの種類を変更したそうです。

現時点では特にトラブルはないそうですが、40歳以降でピルを使う場合、命にかかわる副作用として血栓症のリスクが高くなると言われているので、更年期に入ってからのピルには注意が必要。服用する際は、医師の指示にしっかりと従い、定期的にチェックを受けるようにしましょう

更年期の避妊に悩みを抱えている方へアドバイス

私はピルの継続に関しては、産婦人科医にその都度確認をしています。みなさんも何かあれば、迷わずに医療機関へ相談してみてください。

ケース3 基礎体温をつけるようになった(42歳・女性の場合)

以前服用していたピルをやめた代わりに、基礎体温を毎日記録するようになったというこちらの女性。アプリに記憶するなどして、生理周期を把握しているようです。そのうえで、コンドームを使用し、避妊を行っていると教えてくれました。

ピルをやめるタイミングについては、更年期が近づいてきたことを医師に相談した際に、服用を継続しないと決めたそうです。

更年期の避妊に悩みを抱えている方へアドバイス

基礎体温をつけるようになってからは排卵日がわかるので、自分の生理周期やホルモンバランスも把握できるという意味でも、更年期の間は続けて行きたいと思っています。

そのほかには、「更年期に入ってから性交痛があるので拒否するようになった」「生理も不順になってきたのでそもそもしないようにしている」といった性行為をしないことで避妊をしているという回答も多く見られました。

また、「男性から更年期の女性は避妊する必要がないと思われている」という声も上がったので、パートナーがきちんとした認識を持っていないようであれば、話し合う機会を持つようにしましょう。更年期の避妊について、不安や悩みがあれば婦人科で相談することができます。自分の身体に合った避妊の方法を、パートナーや医師と相談して見つけられるといいですね。

この記事を監修した専門家

監修助産師/看護師

東衣里


助産師として大学病院産科病棟・外来にて勤務。その後、大手百貨店で妊娠・出産・育児を中心とした相談業務を担当。また、都内複数の区からの委託を受け、こんにちは赤ちゃん訪問(出産後の新生児訪問)にも従事。

現在はTRULYにて、チャット相談業務や記事執筆などを担当。地方へ移住して、リモートワークという形で仕事とプライベートを両立。自身も、働く女性・一児の母として、困っている女性の気持ちに寄り添った、実現可能なアドバイスを心がけている。

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