元ファーストレディが語る更年期障害。そのとき夫の対応は?
更年期による体調不良や気分の落ち込みを感じているときは、ちょっとした一言に救われることも多いかと思います。特に、同じ苦しみを経験し、乗り越えた女性から発せられる言葉は何よりも大きな力を与えてくれるものではないでしょうか。
そこで今回TRULYが注目するのは、バラク・オバマ前アメリカ合衆国大統領の妻で、多くの女性たちから絶大な支持を得ているミシェル・オバマ。これまでにさまざまなメディアを通して世界中の人々に勇気を与えている彼女ですが、実は更年期障害に悩まされていた経験を持つ一人でもあります。
ミシェルが更年期について明かしたのは、自身のポッドキャストで友人でもある産婦人科医のシャロン・マローン医師と対談したときのこと。ミシェルは若い頃に不妊症の治療をしていたこともあり、30代のときからホルモンの変調や寝汗を経験していたそうですが、更年期ではホルモン補充療法を始める前のホットフラッシュが特につらかったと話しています。
そのときの様子については、「誰かが自分の体のなかに入れた溶鉱炉を高温まで引き上げているような感覚。まるですべてが溶け出してしまうようだった」と描写するほど。ときにはドレスアップして乗った大統領専用ヘリコプターの機内でホットフラッシュが起きてしまったこともあったそうです。それでもそういった部分を見せることなく、きちんと任務をこなしてきたのはさすがですが、そこには夫の助けもあったのだとか。
ホットフラッシュを起こしたミシェルを見ても、動揺することなく迅速に対応してくれたというオバマ前大統領ですが、それは普段から女性官僚に囲まれて職務をこなしていたため、更年期に悩む女性たちの姿を間近で見る機会が多かったから。すぐにエアコンなどを調整して、ミシェルにとってよりよい環境に整えてくれたそうです。そういった気遣いも一流と言えますが、女性の体のことがまったくわからない男性たちがそういった理解を示すようになるためには、女性自身が更年期についてオープンに話すことが大事だとミシェルは語っています。
更年期による変化を恥じる必要はない
これまで閉経や更年期を恥ずかしいものとして教えられてきた人は、多いかもしれません。しかし、そういった固定概念に対しても、「加齢によって変化する体を恥じるべきではない」と強く訴えるミッシェル。そこには、現代を生きる私たちがまずは意識を変えなければ、次世代の女性たちのためにならないという思いが込められています。
さらに、「更年期は女性にとって重要なことであり、人類の半分が経験するこの問題について社会全体がもっと考えるべきだ」と主張するミッシェルですが、それは女性がより働きやすい労働環境を作っていきたいという彼女の願いへと繋がっています。
女性として母として輝き続けるパワフルで聡明なミシェルは、まさに世界中の女性たちの“ロールモデル”。更年期によって気持ちがふさぎ込んでしまう日もあるかもしれませんが、そんなときこそ、ミシェルのInstagramや自伝本、Netflixで配信中のオリジナル・ドキュメンタリー『マイ・ストーリー』などで彼女の生き方や考え方に触れるのがオススメ。気分転換になるだけでなく、大きな学びや活力をもらえるはずです。
※画像は、本人のinstagramより(@michelleobama)