【監修助産師・看護師】東衣里
夏、暑さが厳しくなると、更年期症状によるホットフラッシュに悩まされている人にとっては、非常につらい時期へと突入することに。
更年期で女性ホルモンが減少すると、自律神経のバランスが乱れます。ホットフラッシュによる汗は、自律神経がうまく働かず、血管が縮んだり開いたりする調整ができなくなるために起こります。
暑さと冷房の温度差などで、夏はホットフラッシュの悩みが大きくなりがち。「汗の臭いは大丈夫かな?」「対策はできるの?」と不安に感じるときもあるかと思います。
そこで、TRULYでは現在ホットフラッシュに悩まされているという女性たちにアンケートを行いました。具体的な症状や夏の時期での対策法など、経験者たちからの声をご紹介したいと思います。
49歳のときからホットフラッシュが起こるようになり、症状が年々強くなってきているのを感じているというこちらの女性。特に困るのは、外出している際に突然顔に汗をかいてしまうことだそうです。現時点では治療などは行わず、保冷剤を包んだタオルを首に巻いて首周りを冷やすように心がけているのだとか。
もともと暑がりでもあるため、夏はほかの時期に比べるとつらいと付け加えます。症状としては、エアコンを付けて寝ていても暑くて目が覚めてしまったり、手足は冷えているのに顔だけが火照ってしまったりなど。不眠気味なため、疲れが取れずにやる気も起きないと、さまざまな体調不良を引き起こしている原因となっているそうです。
いまはホットフラッシュによって、いろんな不調が出てきてとにかくつらいですが、みなさんもひとりで悩まずに、ときには病院に行って相談することも必要だと思います。
こちらの女性がホットフラッシュを経験するようになったのは、1年ほど前から。それ以降、いきなり暑くなったり、動悸が激しくなったり、急に気分が落ち込んだりすることがあると言います。現在は、漢方内科で処方された漢方薬を飲みながら、治療を行っている最中だとか。
それでも、夏には暑さがひどく、エアコンと扇風機をつけて、服を脱いでも暑くて仕方がないときがあるとそのつらさを訴えます。冬でも扇風機が必要になることがあるほどだそう。対策としては、小さい保冷剤を持ち歩くようにしていると話します。
暑くて暑くてどうしようもないときもありますが、時期がくれば治ると信じているので、一緒に乗り切っていきましょう。
48歳のときからホットフラッシュが始まり、現在も同じ症状が続いているというこちらの女性。自分ひとりだけが暑がっていることもあり、恥ずかしさを感じてしまうと言います。その後、レディースクリニックの先生に相談をしたところ、「まずは規則正しい生活と早寝を心がけるように」と指導されたとのこと。それによって、症状が以前よりも軽くなっていることもあり、まだ本格的な治療には至っていないそうです。
ホットフラッシュが起きるときは、身体の内側から暑さを感じるようになるそうなので、気候によって感じる暑さとは感覚が異なるのだとか。そのため、夏だからより暑さを感じるというよりも、つねにつらさがあると教えてくれました。
年長者や病院に相談することで、症状を軽くできることを知ったので、それはみなさんにもオススメしたいです。今後、症状が悪化しても、薬を飲んだり、治療を受けたりしながら少しでも日々を楽しく過ごしていきたいと思います。
以上、ホットフラッシュ経験者の女性たちの声をお届けしました。そのほかにも寄せられた対策法としては、「汗をかいたあとは寒気に変わって風邪をひきやすいので、汗をすぐにふく」「通気性のいい服を着る」「クール系の寝具を使う」など。それぞれ自分なりに工夫して乗り越えている方が多いようです。とはいえ、これからホットフラッシュがさらにつらくなる時期ですし、ホルモン補充療法はホットフラッシュへの効果が高いと言われているので、我慢せずに早めに婦人科で相談してみましょう。
関連記事はこちら☞ホットフラッシュを抑えるために、アイスを食べる女性の話
他の記事も読みたい方へ
記事ページTOPはこちら・このコンテンツは、病気や症状に関する知識を得るためのものであり、特定の治療法や専門家の見解を推奨したり、商品や成分の効果・効能を保証するものではありません。
・専門家の皆様へ:病気や症状の説明について間違いや誤解を招く表現がございましたら、こちらよりご連絡ください。