【管理栄養士】湯本渉
肝臓で作られたコレステロールを全身へ運ぶ役割のLDL-コレステロールは、血液中で多すぎる状態が続くと血管壁にたまってしまい、動脈硬化(血管のしなやかさが保たれていない状態)を進めるきっかけとなります。
コレステロール値というと生活習慣や肥満などが原因のイメージがありますが、実は女性ホルモンとも関わりの深い数値であること、知っていますか?
閉経期以降では、女性ホルモン(エストロゲン)分泌が低下します。エストロゲンは身体の健康維持の働きとして、LDL-コレステロール低下作用を持っています。
加えて、閉経前は卵子が育つと発育のためにLDL-コレステロールを消費していますが、閉経後は生殖器でのLDL-コレステロール消費が減少します。
そのために閉経後は、LDL-コレステロール値が高くなりやすい傾向にあるのです。
コレステロール値の上昇予防のためには、女性ホルモンを補う食事が大切です。
女性ホルモンと似た働きをする成分として、大豆製品に含まれる大豆イソフラボンがあります。
この大豆イソフラボンから、女性ホルモンに似た成分に変換することを助ける腸内細菌を多くの人が持っているのですが、実は5人に1人ほどしか働いていないことがわかってきました。
大豆イソフラボンを有効活用するには、食物繊維やたんぱく質を継続的に摂る食生活が大切で、特別な何かを食べるのではなくバランスが重要なのです。
また、余分なコレステロールを排出するには食物繊維の中でも水溶性食物繊維が重要ですが、これはトマト、アボカド、果物、海藻などに多く含まれます。
緑黄色野菜、淡色野菜、海藻類、根菜、きのこ、納豆、穀類を食べている
根菜、きのこ、野菜類、油ののった魚(青魚)、肉類(赤身)、大豆食品、和菓子、せんべいを食べている
【参考文献】
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