いつ・何のためにセックスする?不妊治療後のレス予防

教えて小室さんvol.4 不妊治療を終えたらセックスレスになるかもと心配
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女性にとっても、男性にとっても心身ともに大きな負担がかかる不妊治療。たとえパートナー同士でもあっても、治療の過程では打ち明けられない悩みも出てきてしまうものではないでしょうか。
そんなプライベートな悩みに関しては、TRULYのチャットも活用していただければと思いますが、今回読者から寄せられたお悩みに直接お答えいただくのは、1999年にAV女優を引退して以来、男女コミュニケーション心理士®︎やセックスレス予防アドバイザーとして活躍している小室友里さん。不妊治療後のパートナーとのセックスライフについて、アドバイスをいただきました。

目次

寄せられた相談

 

長く不妊治療を続けてきましたが、45歳を迎えて治療を終えることに決めました。

これまで妊娠のためのセックスをしてきたので、これから夫とどんなタイミングで、どんな目的でセックスしたらいいのか分からなくなりました。でもこのままレスになるのも嫌なのですが、どうすればいいでしょうか。
(45歳 女性)

セックスの目的を「ふたりで」再確認

これまでは目的ありきのセックスだったのが、目的がなくなったことによって、行き場を失ってしまうパターンですね。

実際、「不妊治療のためのセックスを続けていたことによって、男性がセックスを嫌になってしまった」というケースは結構よくあるお悩みと言われています。とはいえ、不妊治療を終えた男性のなかには

「気持ちが楽になって、もう一回純粋にセックスを楽しめることがうれしい」

と感じる方も多いようですね。

なので、まずはしていただきたいのは、男性側の意思確認をすること。と同時に大事なのは、ご自身がどうしたいのかを伝えることです。

「これからは2人で楽しむためのセックスをしたい」と言われて嫌な気分になるパートナーさんはいないはずですが、お互いの気持ちを軽くするためにも、ご相談者の方も正直に意思表示をするべきだと思います。

不妊治療中のセックスを振り返る

あとは、これまでのセックスがどんなものだったのかをおふたりで一度振り返ってみるのもいいかもしれませんね。

もしかしたら、治療を優先することで、で相手の気持ちに寄りそわないエピソードがあった可能性もあるので、それを踏まえたうえで、「今後はこういう風にしない?」と話し合ってみてください。

それから何よりも忘れてはいけないのは、ここまで2人でずっと努力してきたことです。まずはお互いを承認し合って、称賛し合いませんか? 一度そこを着地点としてゴールしてから、新たなスタートラインに立つイメージを持つのがいいと思います。

おそらくお互いにプレッシャーを感じながら続けていた部分があったはずですから……。まずはそういうものから解放されて、お互いにセックスを楽しむことを追求してほしいですね。

もう一度【楽しむセックス】のスタートラインに立つ

連載の第一回目でセックスレスに関するお悩みをいただいた際、そのときも「相手の意見を聞く」というアドバイスをさせていただきましたが、今回もそれと同じでまずはパートナーの気持ちを聞いてみるところから始めてみましょう。自分の悩みに関して、相手の話を聞くのが怖いところもあるかもしれませんが、パートナーがどう思っているのかを受け止める度量を持つのも大事なことです。

セックスの悩みを持っているカップルをサポートしているハリ治療の先生からお話を聞いたことがありますが、不妊治療中からセックスを楽しめるようにアドバイスするのが自分たちの役割だとおっしゃっていました。患者さんの4割くらいが不妊治療をされている方のようなので、こういった悩みを抱えている方は増えているみたいです。
なので、まずは相手の声を聞くことやお互いをねぎらうところから始めていただき、ここからもう一度スタートを切るような気持ちで向き合ってみてください。

小室友里
タレント
男女コミュニケーション心理士®︎

セクシー女優というキャリアスタートをもつ異色の講演家。ジェンダーサイコロジー(社会的男女心理)を生かした社内コミュニケーションやハラスメント対策研修・セミナー、逆境を乗り越えた女性の生き方講演会を全国で開催中。

 https://x.com/yuriwan0728

  https://www.instagram.com/komuroyuri_official/

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この記事を書いた人

志村昌美のアバター 志村昌美 【ライター】

大学卒業後、イタリア留学を経て映画宣伝会社に就職。
洋画や邦画の宣伝業務に従事する。その後、ワーキングホリデーでイギリスへ渡った際、ライターに転向。現在は映画監督や俳優のインタビュー、映画評、海外のエンタメ情報などを中心にWEBや雑誌で執筆中。
そんななか、TRULYとの出会いをきっかけに更年期やヘルスケアへの関心が高まり、医師のインタビューやアンケート記事の監修に携わるようになる。

このコンテンツは、病気や症状に関する知識を得るためのものであり、特定の治療法や専門家の見解を推奨したり、商品や成分の効果・効能を保証するものではありません。

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