【質問】肌が粉を吹いたように乾燥し、かゆみがあります。更年期と関係ありますか? 皮膚科を受診したほうが良いですか?

  • URLをコピーしました!

質問

肌が粉を吹いたように乾燥し、かゆみがあります。更年期と関係ありますか? 皮膚科を受診したほうが良いですか?

回答

更年期に肌の調子が変わってくる理由の一つは、女性ホルモンの減少に伴い皮脂腺や汗腺が萎縮し、その上肌の弾力を保つコラーゲンや水分量が低下してくるからです。汗や皮脂が出にくくなり、水分の少ない角質が体を覆っている状態になります。加えて代謝も落ちてくるため古い角質がはがれにくくなり、乾燥症状がより悪化しやすいのです。そのため、閉経後は肌トラブルが生じやすくなります

皮膚が乾燥することでお肌は粉をふいたような状態になりやすく、さらにかゆみや湿疹などの皮膚炎をおこすこともあります。皮膚のバリア機能が低下しているため、以前は何ともなかった化粧品やほこりでさえ刺激となり、しみたり、ピリピリしたり、かゆくなったりと、肌が敏感に反応してしまいます。こうなるとスキンケアで対処することは難しいので、皮膚科に相談しましょう。 

対策

・肌の乾燥を招く高温で長時間の入浴は避ける

ナイロンタオルなどは使用せず、短時間で手で撫で洗いし、しっかり洗い流す。(泡が皮膚にのっている時間が長いほど乾燥するため)

固形石鹸や低刺激ソープを使う。乾燥部位には石鹸はつけないで洗った方がよい。(入浴しているだけで充分)

・入浴後、肌がしっとりしているうちに乳液や保湿クリームを全身に塗る。(湿っている状態の方が、角質が柔らかく保湿剤の浸透がよいため)

・空気の乾燥には加湿器を利用する。

(C)Adobe Stock

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

「TRULY」LINE公式アカウント

女医や専門家による正しい情報を配信中!

この記事を書いた人

北朝霞メディカルクリニック院長
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医
順天堂大学非常勤助教

大学病院で7年勤めたのち、美容皮膚科クリニックで研鑽を積み現職。 商品開発アドバイザリーやメディア取材など皮膚科領域で幅広く活動している。

このコンテンツは、病気や症状に関する知識を得るためのものであり、特定の治療法や専門家の見解を推奨したり、商品や成分の効果・効能を保証するものではありません。

<専門家の皆様へ>
病気や症状の説明について間違いや誤解を招く表現がございましたら、こちらよりご連絡ください。

目次