女性医師に聞く、更年期の診断と対策方法
40代にさしかかり、身体の変化やメンタルの不調を感じ始める。その時、どのような検査を受けて、どのような結果が出たら、更年期障害と診断されて、どんな対策をしたらいいのか?あまり大事なことはしたくない。病院を受診するべきかわからない。
そう悩んで検索しても、あまり情報が出てこない・・・
そんな経験をされた方も多いのではないでしょうか?
今回は、実際に今井先生が、どのような不調を感じて何を対策したのか?ご自身のお話しを伺わせていただきました。
Q.更年期の不調は感じることはありましたか?何歳からですか?
43歳頃より胸痛があり、おそらく更年期による狭心症と言われていました。
最近も精神的なストレスがかかると症状が出ることがあります。
Q.どのような対策を行われましたか?
現在52歳ですが、49歳から予防的にホルモン治療を始めました。そのため、いわゆる更年期症状でつらいということはありません。
Q.更年期指数(SMI)はチェックしてみましたか?
チェックしてみた時は、32点でした。軽度だと思います。
Q.ホルモン検査は行いましたか?
ホルモン療法を行う前に調べましたが、その時は異常なしでした。
Q. 更年期を対策したほうが良いと、先生が判断された理由をお教えてください。
色々な心血管疾患の予防が私には一番だと思ったためです。
Qホルモン治療はどのように行っていますか?
ホルモン治療は内服ではなく張り薬を選びました。肝臓への負担が少ないのと内服は面倒だったからです。
Qホルモン治療のほかに、何か対策行っていることはありますか?
プラセンタや漢方治療も適宜おこなっています。またストレスをためると良くないので週1~2階の適度な運動をして発散するようにしています。
Q.更年期中のお仕事についてもうかがわせてください。先生が、お仕事を続けていくのは大変でしたか?
ストレスはありますが、逆にストレスの発散にもなります。
Q. ご自身が更年期の不調や対策を経験されて、医者のお仕事に役立ったことはありましたか?
患者さんの気持ちになることができました。
Q. 更年期症状は誰にでも起こる可能性のある症状だと思います。今、対策を行おうか悩んでいる方に向けてアドバイスをお願いします!
更年期というのは自分一人で悩んでいると特に精神的に、よりつらいものだと思います。周りに相談するだけでも安心できます。きちんとした対処ができれば怖いものではありませんので、もし不安が少しでもあれば気軽に婦人科にご相談ください。
お話をうかがった先生
監修医師
今井愛先生
麻布十番まなみウィメンズクリニック 院長
医学博士
日本産科婦人科学会専門医
日本臨床細胞学会細胞診指導医
北里大学医学部卒。 産婦人科教室に入局し、経験を重ねた後、大学院で日本臨床細胞学会細胞診専門医に。 ナポリ大学では、癌の研究に邁進。 帰国後に博士号を取得。 大学病院・東京逓信病院勤務を経て、麻布十番まなみウィメンズクリニック開業。
女性特有の疾患や、いつまでも美しくありたいという願いに、個々に降り添った医療を心がけている。