【体験談】悩みが深刻化する女性の薄毛と抜け毛…症状を引き起こす原因とは?
年齢を重ねるごとに身体の悩みも増えますが、幅広い年代の女性から関心の高い話題といえば薄毛と抜け毛。更年期や出産後などの急激なホルモンバランスの変化やストレス、加齢、睡眠不足、栄養不足、血行不良、 頭皮の皮膚トラブルなど原因はさまざまです。
脱毛症と一口に言っても、いくつかのタイプがありますが、女性に多いとされているのが「びまん性脱毛症」。これは、全体に髪が薄くなっていく症状のことを指しています。髪全体でまばらに抜け毛が増えるため、なかなか気付けず、髪のボリュームがなくなってきた、分け目が目立ってきたという風に、進行した状態から対策される方が多いのです。
そこでTRULYでは、更年期世代の女性たちを対象にしたアンケートを実施し、薄毛や抜け毛に関する体験談から自身が行っている対処法までを教えてもらいました。ぜひ、「自分の髪の毛は大丈夫?」と気付くきっかけにしてみてください。
ケース1 「更年期で薄毛がさらに進行」(51歳・女性の場合)
45歳頃から、徐々に薄毛の症状が出てきたというこちらの女性。すぐにスカルプケアを始め、かかりつけの医師に相談をしたと言います。そこで育毛用のシャンプーやトリートメント、LED照射器を勧められ、現在も自宅でセルフケアを続けているそうです。
更年期に入ってからは、ついに周囲から指摘されるほど薄毛が進行。自分でも鏡をよく見るようになってしまったのだとか。そんなときに支えとなったのは、パートナーの優しさ。「些細なことでも声をかけてくれて、ナーバスな私を気遣ってくれるのがうれしかったです」と話しています。
経験者から薄毛や抜け毛に悩んでいる女性へメッセージ
焦らずにケアを続けて、諦めずに髪を大切にしましょう!
ケース2 「抜け毛と頭皮のかゆみが悩み」(60歳・女性の場合)
60代に入った女性が最初に抜け毛の症状を感じたのは、35歳で3人目を出産したあとから。その後、45歳で地肌ケアシャンプーを使い始め、50歳から育毛剤、55歳から頭皮ケアマッサージをするようになったそうです。セルフケアには積極的ではあるものの、病院での治療は受けたことがなく、テレビで宣伝している育毛剤を使ったり、スカルプケアをしたりして現在も対処を続けていると言います。
更年期に入る前は夏前や秋頃に抜け毛が多いと感じていたそうですが、いまでは1年通して抜け毛しているという実感。それだけでなく、頭皮のかゆみも深刻になってきたこと、髪型がうまく決まらず身だしなみに満足できないことが悩みだと明かしています。
実はかゆみも薄毛や抜け毛のサインである可能性が。更年期に女性ホルモンが減少することで、頭皮が乾燥してかゆみが起きやすくなります。そして頭皮の乾燥が進むと、抜け毛・薄毛の原因になると言われています。
経験者から薄毛や抜け毛に悩んでいる女性へメッセージ
老化は避けられませんが、精神的に老化しないように、できる対策や頭皮マッサージなどは早くから始めるようにしましょう! そうするだけで、少しは気持ちが楽になると思います。
ケース3 「激しいダイエットで抜け毛に」(43歳・女性の場合)
30歳頃に激しいダイエットをしたことがきっかけで、抜け毛がひどくなってきたと話すこちらの女性。治療を受けたことはなく、どんな対策をしていいのかもわからないため、とりあえず育毛剤やトニックシャンプーを使っていると言います。
そんななか、最近になって「抜け毛の量が尋常じゃない」と感じることも増え、人目が気になるようになって、髪のオシャレもできなくなっているのだとか。それをパートナーに指摘されたことも嫌だったと明かしていますが、いまはますます自信をなくしているところだと話します。
経験者から薄毛や抜け毛に悩んでいる女性へメッセージ
まずは、「あなただけではないよ」というのは伝えたいですね。あと、もし勇気があればクリニックに通って、明るく過ごして欲しいなと思います。
今回のアンケートでは、薄毛や抜け毛の症状があると答えた人が大半でしたが、治療を受けているという人は少なく、市販の育毛剤やスカルプケア商品を使っているという回答がほとんどでした。
ただ、女性の薄毛の原因は多種多様なため、治療で大切なのは「原因を知って、その原因への対策を取ること」だと言われています。症状が深刻化する前に、抜け毛が増えた、髪が細くなった、まとめた髪が少なく感じる、頭皮の乾燥やかゆみがあるなど、何らかの自覚症状がある方は診察を受けてみるのがオススメです。
皮膚科か、近くに頭髪外来などの専門病院があればそちらを受診してみましょう。また、最近はオンライン診察の対応をしているところもあるので、直接行くことに抵抗があるという人は、こういったサービスも利用してみてください。
この記事を監修した専門家
監修助産師/看護師
東衣里
助産師として大学病院産科病棟・外来にて勤務。その後、大手百貨店で妊娠・出産・育児を中心とした相談業務を担当。また、都内複数の区からの委託を受け、こんにちは赤ちゃん訪問(出産後の新生児訪問)にも従事。
現在はTRULYにて、チャット相談業務や記事執筆などを担当。地方へ移住して、リモートワークという形で仕事とプライベートを両立。自身も、働く女性・一児の母として、困っている女性の気持ちに寄り添った、実現可能なアドバイスを心がけている。