アーユルヴェーダ的1日の過ごし方 「ディナチャリア」前編

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こんにちは。ヨガインストラクターでアーユルヴェーダ講師のMAMIです。

今回はアーユルヴェーダ的1日を過ごし方である「ディナチャリア」《前編》を紹介します。

なぜディナチャリアを紹介するの……? その理由からまずはお話しましょう。

アーユルヴェーダは世界三大医学の一つであり、病気を治療することを目的とするのではなく、健康管理や病気の予防を目指した予防医学です。

心、体、魂のバランス、自然界とのバランスを保つ事が健康で幸福であると考えます。

だからこそ、日々の生活習慣、食事のバランスが大切になっていきます。そこで、重要なのが「ディナチャリア」となるわけなのです。

『アーユルヴェーダとは』記事のVol.1をご覧ください。

今回ご紹介するディナ(日)チャリア(行動)、ディナチャリアは1日の理想的な過ごし方、日々繰り返して行う(日課)ことを意味します。

目次

ディナチャリアはなぜ大切なのか?

アーユルヴェーダは自然のリズムに合わせることがバランスをもたらし健康を維持できると考えます。

なぜなら、人間も自然の一部だからです。

私たちが自然のリズムから外れて日々過ごすことは、心身ともに不調をもたらすことにつながります。

現在はテクノロジーが進化して24時間、街は光輝いており、夜更かし、昼夜逆転など自然に反して生活することが当たり前になりやすい日常となっています。

そのため、意識して、自然のサイクルに沿った行動をしていく必要があります。

毎日、日課としてディナチャリアを取り入れていくことで、本来の状態へと戻していくことができます。

また、病気を引き起こす要因には生活習慣の乱れが大きく関わってきます。

ご自身の生活習慣を振り返りながら、理想的な1日の過ごし方をみていきましょう。

みなさんの1日の始まりはどんな始まりですか?

朝起きるのが辛い、体が重くて起きれない、顔が浮腫んでいる、ずっと眠い、顔色がすっきりしな、など感じる方も多くいるのではないでしょうか。

なぜ毎朝すっきりしない1日の始まりを迎えるのか?

朝スッキリ起きれる人との違いは何なのか?

どうすれば私も気持ち良く目覚めることができるのか?

朝の目覚めは自分自身の健康状態を知るサインともなります。

だからこそ、朝の時間の過ごし方は大切になっていきます。

そこで《前編》では朝の過ごし方をご紹介していきたいと思います。

起床

アーユルヴェーダでは、日の出の96分前(ブラフマームフールタ)に起床することが良いとされています。

なぜ日の出の1時間半前に目覚めなければいけないのか?

午前2時〜6時はヴァータ(空と風)の時間帯であり、ヴァータの軽い性質を利用して起きることで1日が軽やかにスタートすることができます。

また、人や車など動く物が少ない時間帯であり、空気が澄み、酸素濃度が高いサットヴァ(純質)な時間と言われています。その時間に起きると良質な空気を得ることができます。

体調チェック

朝目覚めたら、布団の中で自分の体調を確認しましょう。

常に外に意識が向きがちな現代だからこそ、朝の目覚めこそが唯一自分を知る時間となります。5感を使い、小さな変化を感じてあげてください。

お手洗い・洗顔・舌、歯磨き・鼻洗浄

ご自身を感じる時間が取れたら、体内に溜め込んでいる不要な物を排出するためにお手洗いにいきます。ここでは、排出された尿や便の色、量、質などチェックしてあげると良いです。

舌に溜まった舌苔も取ってあげましょう。

舌洗浄でもご自身の体調をチェックすることが出来ます。

こんな舌の時は要注意!

  • 舌が白く苔が溜まっている
  • 膨張して歯形がついている
  • 紫色で下の血色が悪い
  • ヒビが入ってる

舌苔を取ってもこの様な状態であればアーマが溜まっている、病気を引き起こす恐れがあるサインです。

《どのように舌を磨くの?》

舌磨き専用の歯ブラシなど増えてきておりますが、歯ブラシの様な先が尖ったものは舌への刺激を多く与えてしまい、良い菌も一緒に取り除いてしまう恐れがあります。

そのため、タングスクレーパーがオススメです。

また、ティースプーンを使用しても良いです。

まずは真ん中を奥から手前にかき出す様に拭います。その後両サイドを同様におこないます。多くても5〜6回ぐらいまでにしましょう。

舌磨きが終わったら、歯磨きをして週1回程度オイルうがいを行います。

口臭予防、雑菌の繁殖予防、ほうれい線予防にも効果的です。

オイルうがいに使うオイルはキュアリングした太白ゴマ油を使用してください。

鼻洗浄の方法は以前の記事をご参考ください。

白湯

朝一番は体に優しい白湯を飲みましょう。

少なくても200mlは摂取。

白湯が体内に入ってきた時の胃や腸の動きにも意識を向けてあげると、より体の状態がわかります。

オイルマッサージ

若返り、シワ防止、循環を良くし、神経系を活発にします。

また、眼に良く安眠をもたらし、健康回復に導きます。

体が軽くなり、仕事の効率UP、消化力も増加、脂肪の減少と筋組織の発達にも効果的です。

頭、耳、足を毛並みに沿って15〜30分セルフマッサージをおこないましょう。

運動

朝は少し汗ばむ程度の運動をします。

ヨガの太陽礼拝をオススメします。

瞑想

瞑想が苦手という方も初めは5分程度おこなっていきます。

呼吸に意識を向けたり、何か対象物に意識を集中させることで、日々動き回っている思考が止まり、スッキリと頭が冴えてくるので継続しておこなってみましょう。

髪・爪・髭の手入れ

髭や爪の処理をおこないます。

入浴

運動、マッサージを行った後はお風呂で汗を流します。

頭は温めすぎず、体は温かいお湯で。

ここまでが朝食を摂取する前に行う行動となります。

朝からこんなことするのと思う方も多いかと思いますが、初めはすべて行うのではなく、早起きから始める、白湯から始めるなどできることから始めてみてください。

これらのことを毎日行うことで、心と体のバランスが整ってきます。

バランスが整うことで、今まで重たいと感じてた体が軽くなる、イライラや不安で落ち着かなかった気持ちが落ち着いてくるなど変化が訪れます。

本来自分自身のあるべき場所がバランスが整った状態であり、整った状態が続けば続くほど体の不調もなくなり、健康状態を維持することができます。

是非明日から始めてみてください。

次回はディナチャリア後編、食事、夜の過ごし方などをお伝えします。

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この記事を書いた人

MAMIのアバター MAMI 【アーユルヴェーダ講師】

アーユルヴェーダ講師
セラピスト/ヨガインストラクター
看護師
シータヒーリング プラクティショナー

看護師として勤務した後、趣味だったヨガを深めるためにRYT200時間を受講。ヨガを学ぶ中でヨガの奥深さを知りヨガの道へ。その後アーユルヴェーダと出会い看護師時代にあった疑問が解消されていくことをきっかけにアーユルヴェーダ講師、セラピストコースを修了。現在はフリーランスとしてレッスン、パーソナルを開催。
22年9月に『アーユルヴェーダサロンsodashi』を開業。

このコンテンツは、病気や症状に関する知識を得るためのものであり、特定の治療法や専門家の見解を推奨したり、商品や成分の効果・効能を保証するものではありません。

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