講師が解説!アーユルヴェーダの治療法と更年期への効果とは? Vol.1

記事更新日: 2021/12/12 TRULY編集部

【アーユルヴェーダ講師】MAMI

  • 更年期障害の改善には、西洋医学から民間療法まで実にさまざまな方法がありますが、今回TRULYでご紹介するのは、世界最古の伝統医学とされる「アーユルヴェーダ」です。名前を聞いたことはあっても、どういった治療が行われているのか、更年期にはどんな効果があるのかなど、知らないことも多いかと思います。


  • そこで、現在ヨガインストラクターでアーユルヴェーダ講師としても活動をされているMAMIさんに、アーユルヴェーダの歴史や具体的な治療法などについてお話いただきました。


  • Q.まず、アーユルヴェーダとは何かについて、教えてください。

  • アーユルヴェーダとは、5000年の歴史を持つインド発祥の伝承医学のことです。サンスクリット語で「アーユル」とは生命や長寿、「ヴェーダ」は科学や知恵を意味し、合わせて生命の科学・長寿の知恵を意味しています。心身共に調和のとれた健康的な生活、病気を予防して健康を維持する予防医学の考えをもっており、WHO(世界保健機関)でも予防医学として正式に推奨されています。もともとはアーユルヴェーダを伝える家系に産まれた人のみ伝承していたが、徐々に医学として広まっていったとされています。


  • Q.主にどういった治療法が行われているのでしょうか?

  • アーユルヴェーダの病気治療には二種類あり、鎮静法と浄化法です。1つ目の鎮静法には、主に食事療法、健康法(ヨガ、瞑想)、自然の植物、鉱物、金属などを自然界の物を使用する療法があります。2つ目の浄化法は、パンチャカルマ療法です。サンスクリット語でパンチャは5、カルマは行いを意味しており、5つには催吐法、催下法、経鼻法、経腸法、瀉血法があります。パンチャカルマを行う前には前処置として、オイルマッサージ(アビヤンガ)、発汗法が行われます。また、あまり知られていないかもしれませんが、アーユルヴェーダも内科、外科、小児科、精神科、耳鼻科/眼科、若返り治療、毒物学、強壮科など、8つの科に分かれています。

  • Q.治療を受けるうえで、年齢や性別は関係ありますか?

  • 誰でも受けることが可能です。ただ、アーユルヴェーダの治療(パンチャカルマ)を受ける方の多くは、薬や通院などで長期的に治療をしていたが改善がみられなかった方、症状が慢性化している方、原因不明の症状がある方などが多いです。更年期の女性のなかには、ホルモン療法で改善が見られず、根本的な原因を探るためにアーユルヴェーダを始める人もいます。いま抱えている病気を見るだけでなく、病気の素になっているものは何かを突き止め、根っこから取り除いて治療してしていくことがアーユルヴェーダの考え方です。そのため、まずは一人一人の体質を知ることから始める必要があります。


  • Q.体質はどのように分かれているのでしょうか?

  • アーユルヴェーダでは、私たちの体も精神も自然界も、すべて空・風・火・水・地の5つの元素から構成されています。そして、5つの元素の組み合わせにより3つのドーシャ、サンスクリット語で生命エネルギー・身体機能を構成する要素を意味する「ヴァータ・ピッタ・カパ」という3つの体質があります。ドーシャは、5つの元素のなかでどれが優位になっているかによって、その人のドーシャが決まります。まず1つ目のヴァータは風と空、2つ目のピッタは火と水カパは水と地で水の体質です。特性、特徴によって体質が分かれるので、ドーシャの性質をまとめた以下の表で自分自身がどれに一番近いかを確認してみてください。

  • Q.アーユルヴェーダでは、体質だけが基準となるのでしょうか?

  • そのほかに、心の性質を指し示す「グナ」があり、こちらも3つに分かれています。1つ目は火と風のエネルギーをもつラジャス、2つ目は水と地のエネルギーをもつタマス、そして3つ目は風と空のエネルギーをもつサットヴァです。アーユルヴェーダでは、病気は身体的と精神的の2つに分けられます。身体と心の両方に病気の源があると考えます。理想的と言われているのは穏やかな状態であるサットヴァですが、たとえば、イライラしているときはラジャスの状態で、怠惰でひきこもりのようになってしまうときはタマスの状態であり、それが増大すると病気の原因にもなります

  • 元々の自分のドーシャの特徴、グナを知ることで、増大していた原因を突き止め、グナを鎮めることで、サットヴァの状態に近づいて精神的な安定を得ることができるのです。


  • Q.更年期障害を抱える女性にも効果はありますか?

  • 更年期の女性にアーユルヴェーダは非常にオススメしています。その理由として、年齢と共にヴァータが乱れやすくなり、ヴァータは女性ホルモンの乱れに大きく影響するエネルギーとされています。また、アーユルヴェーダでは、もともとの体質を見たうえで不調となっている原因は何かを探っていくので、根本的なところからアプローチできるからです。

  • 主な治療法として挙げられるのは、食事療法、自然療法(ハーブ、スパイスなど使用したサプリメント)、オイルマッサージ、呼吸法やヨガで精神を整えるなど。いずれも、その人の状態を見ながら必要な療法を行っています。ホルモン療法であまり効果が見られなくてアーユルヴェーダを試す人は多いですが、更年期を迎える前から始めることで予防している方も増えています。


  • Q.治療を受けたい場合は、どこに行けばいいのか教えてください。

  • まだ数は少ないですが、アーユルヴェーダを専門にしているサロンや日本の医学とアーユルヴェーダを取り入れたクリニックというのがあるので、事前にアーユルヴェーダ療法を行っているところかどうかを調べてから行くようにしましょう。その他、アーユルヴェーダ養成講座やワークショップも行われているので、自らハーブやスパイスを勉強し、セルフマッサージをしている方もおります。興味のある方は、ぜひご自身でも学んでみて頂けたらと思います。

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【アーユルヴェーダ講師】MAMI

アーユルヴェーダ講師、セラピスト/ヨガインストラクター 看護師、シータヒーリング プラクティショナー 看護師として勤務した後、趣味だったヨガを深めるためにRYT200時間を受講。ヨガを学ぶ中でヨガの奥深さを知りヨガの道へ。その後アーユルヴェーダと出会い看護師時代にあった疑問が解消されていくことをきっかけにアーユルヴェーダ講師、セラピストコースを修了。現在はフリーランスとしてレッスン、パーソナルを開催。22年9月に『アーユルヴェーダサロンsodashi』を開業。

・このコンテンツは、病気や症状に関する知識を得るためのものであり、特定の治療法や専門家の見解を推奨したり、商品や成分の効果・効能を保証するものではありません。

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