【質問】なかなか寝つけません。朝は布団から起き上がれないことがあります。どのような病院を受診すれば良いでしょうか? また、日常生活で対策できることはありますか?

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質問

なかなか寝つけません。朝は布団から起き上がれないことがあります。どのような病院を受診すれば良いでしょうか? また、日常生活で対策できることはありますか?

回答

一般的に男女ともに加齢とともに不眠の頻度は高くなる傾向にありますが、女性の場合は特に閉経前後以降で多いといわれています。女性ホルモンの低下により、睡眠に関与する物質であるセロトニンの不足が生じ、睡眠障害を引き起こすことがありますが、更年期症状であるほてりや発汗が夜間に起こることで睡眠を妨げていたり、また、不安や憂うつなどの精神症状が不眠を起こすこともあります。翌朝目が覚めたときに体調に問題がなく、日中の活動に支障がないのであればあまり過度な心配はないとされていますが、更年期の不眠の原因はさまざまで、時に睡眠障害が生活習慣病など別の疾患を引き起こすこともあり、産婦人科、心療内科、耳鼻咽喉科、特に最近は睡眠外来が開設されている医療機関もあるので、一度こういった専門医に相談したほうがよいでしょう。

不眠の原因が更年期からくるものであれば、更年期に対する治療をおこなうことが勧められます。同時に、加齢とともに睡眠リズムは乱れやすくなるため、より規則的な生活は重要です。就寝時間はあまりこだわらなくても構いませんが、起床はだいたい同じ時間に起き、しっかり日光を浴びて、朝食をとることが大切です。また就寝前の飲食は控え、入浴は湯船につかり、照度を落とすことも大切です。

(C)Adobe Stock

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この記事を書いた人

加藤智子のアバター 加藤智子 【監修医師】

日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医
日本医師会認定産業医
日本抗加齢医学会認定専門医
NPO法人女性と加齢のヘルスケア学会更年期カウンセラー
検診マンモグラフィ読影認定医
日本気象予報士
食生活アドバイザー、他

浜松医科大学医学部医学科卒業。 妊娠や子育て、不妊治療、婦人科疾患など女性の一生をサポートし不安や悩みに応えるべく、多様な資格を活かしたトータルケアを目指し活躍中。

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