更年期のイライラで八つ当たりされる職場がつらい!困ったときの対処法

「職場の人から急に強い口調で怒られる」「自分だけ八つ当たりされてつらい」と悩んでいませんか。相手が更年期世代だと、イライラは更年期の影響なのか、どう接すればよいのか迷うこともあるでしょう。
この記事では、更年期世代の人から職場で八つ当たりされたときの対処法や自分を守る方法、相談の目安を紹介します。
更年期のイライラで八つ当たりされるのはなぜ?

更年期は女性だけでなく、男性にも訪れます。女性は閉経前後に女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が大きく変動し、男性は加齢に伴って男性ホルモン(テストステロン)が低下することで、心身にさまざまな不調が現れる場合があります。
その症状の1つが、イライラや気分の落ち込みなどの精神的な不調です。さらに、仕事や家庭のストレス、本人の性格なども複雑に関係します。1)2)
ただし、イライラの原因は更年期だけとは限りません。相手の性別や年代だけで「更年期だから」と決めつけないことも大切です。


職場での八つ当たりはパワハラになる?
職場で八つ当たりされたからといって、すべてがパワハラに該当するわけではありません。
厚生労働省では、職場のパワハラは以下の3つを全て満たすものとしています。3)
- 優越的な関係を背景とした言動
- 業務上必要かつ相当な範囲を超えたもの
- 労働者の就業環境が害されるもの
たとえば、大勢の前で人格を否定する言葉を繰り返し浴びせるなどの行為は、「精神的な攻撃」に該当する場合があります。
そのほか、特定の人を無視したり仲間外れにしたりする「人間関係からの切り離し」、達成が難しい仕事を押しつける「過大な要求」、能力や経験に見合わない簡単な仕事しか与えない「過小な要求」などがあります。
また、本人の了承を得ず、病歴などの個人情報を周囲に伝える「個の侵害」なども代表的な例です。
ただし、これらに当てはまる行為がすべてパワハラと判断されるわけではありません。言動の目的や頻度、継続性、相手との関係など、さまざまな事情を踏まえて判断されます。
職場で更年期のイライラを八つ当たりされたときの対処法
更年期には、男女ともにイライラなど心身の不調が現れる場合があります。しかし、相手の事情を理解することと八つ当たりを我慢することは別問題です。
イライラしている様子だけで「更年期」と決めつけず、自分の負担を減らすための対応を考えることが大切です。
ここでは、職場で八つ当たりされたときに自分を守るための対処法を解説します。

自分なりのストレス発散法を見つける
職場で八つ当たりを受け続けると、自分自身にもストレスがたまり、心身の負担につながる可能性があります。4)
職場の人間関係なども心理・社会的なストレス要因となるため、仕事以外の時間まで相手の言動にとらわれないようにする必要があります。
好きな音楽を聴く、趣味を楽しむ、ゆっくり休むなど、自分に合った方法で気分転換をしましょう。仕事から離れる時間を意識してつくり、ストレスを抱え込みすぎないことが大切です。
相手の感情に巻き込まれず、必要以上に反応しない
相手から強い口調で言われたときは、感情的な部分と仕事に必要な内容を切り分けて受け止めましょう。イライラの背景には、更年期だけでなく、睡眠不足や仕事の負担などが関係している場合もあります。5)
相手が怒っているからといって、「自分が悪い」と抱え込む必要はありません。仕事に必要な対応にとどめ、相手の機嫌を取ることまで自分の役割だと考えないようにしましょう。
また、強い言葉を向けられたときに、感情のまま言い返すと状況が悪化する場合があります。すぐに返答する必要がなければ、気持ちを落ち着かせてから対応しましょう。相手の言葉をすべて受け止めるのではなく、仕事上、必要な指示や要件を確認することが大切です。
相手と距離を取る
八つ当たりが続く場合は、無理に相手の機嫌を取ったり、必要以上に関わったりせず、業務に支障が出ない範囲で距離を取りましょう。
会話は仕事に必要な内容にとどめ、接する時間を減らすなど、自分の精神的な負担を軽くすることが大切です。
上司など、仕事上どうしても距離を取りにくい相手であれば、自分だけで対応し続けず、信頼できる人や社内の相談窓口に相談してください。
相談に備えて八つ当たりされた日時や言動を記録しておく
八つ当たりが繰り返される場合は、いつ・どこで・何を言われたのか、その場にいた人や仕事への影響などを記録しておきましょう。
記録は相手を責めるためのものではありません。上司や人事へ相談するときに状況を具体的に説明する材料として活用でき、これまでの状況や困っていることを伝えやすくなります。
記録するときは、「更年期だから怒っている」といった推測ではなく、実際に起きた出来事や相手の言動を客観的に整理することが大切です。
一人で抱え込まず相談する
八つ当たりが繰り返され、仕事や心身への負担が大きくなっている場合は、一人で抱え込まず周囲に相談しましょう。
「この程度で相談してもよいのか」「パワハラにあたるのかわからない」と迷う場合でも、相談窓口を利用できます。
上司や人事・社内の相談窓口に相談する
職場での八つ当たりに悩んでいる場合は、信頼できる上司や人事・労務担当者、社内のハラスメント相談窓口などを頼りましょう。
その際は、相手を「更年期の人」と決めつけるのではなく、どのような言動をどの程度の頻度で受けているのか、仕事にどのような影響が出ているのかを具体的に説明します。
パワハラに該当するか判断がつかない段階でも、まずは状況を共有するために相談しましょう。
社内で解決しない場合は外部の相談窓口を利用する
社内では相談しにくい場合や、相談しても解決につながらない場合は、外部の相談窓口を利用しましょう。
厚生労働省の「総合労働相談コーナー」では、職場のいじめや嫌がらせをはじめ、さまざまな労働問題について相談を受け付けています。各都道府県労働局や全国の労働基準監督署内などに設置されており、無料で利用できます。6)
「社内で解決できないなら我慢するしかない」と考えず、状況に応じて外部の専門窓口を頼ることも選択肢の1つです。
更年期による八つ当たりに悩んだら、自分を守ることを優先しよう

更年期にはイライラなどの症状が現れる場合がありますが、症状の種類や程度には個人差があります。相手の年代だけを見て「更年期だから」と決めつけることは避けましょう。
相手の事情を理解しようとすることと、八つ当たりを我慢し続けることは別です。
つらい状況が続くときは、相手と距離を取る、言動を記録する、周囲に相談するなど、自分の心身や働く環境を守るための行動を優先しましょう。

参照元
1)厚生労働省|働く女性の心とからだの応援サイト, 更年期症状で仕事をあきらめないために 早めに婦人科とつながろう
https://www.bosei-navi.mhlw.go.jp/health/menopause.html?utm_source=chatgpt.com
2)公益社団法人日本産科婦人科学会|更年期障害
https://www.jsog.or.jp/citizen/5717/?utm_source=chatgpt.com
3)厚生労働省|パワーハラスメントとは
https://www.no-harassment.mhlw.go.jp/foundation/harassment_list/power-hara/?utm_source=chatgpt.com
4)厚生労働省|働く女性の心とからだの応援サイト, ストレスとは
https://www.bosei-navi.mhlw.go.jp/health/column-3.html?utm_source=chatgpt.com
5)厚生労働省|働く女性の心とからだの応援サイト, 女性の健康に関する思い込み
https://www.bosei-navi.mhlw.go.jp/health/column-10.html?utm_source=chatgpt.com
6)厚生労働省|総合労働相談コーナーのご案内
https://www.mhlw.go.jp/general/seido/chihou/kaiketu/soudan.html






