「ハラスメント」にならないか怖い!部下との会話に緊張……

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家庭や仕事に大忙しの更年期世代から好評を博しているTRULYのチャット相談ですが、多く寄せられる悩みの一つと言えば「ハラスメント」についての問題。時代が進むにつれて、判断基準も変化していくため、他人とのコミュニケーションに難しさを感じているオトナ世代が増えているのかもしれません。


そこで読者からの相談にお答えいただくのは、1999年にAV女優を引退して以来、男女コミュニケーション心理士やセックスレス予防アドバイザーとして活躍している小室友里さん。一般社団法人ハラスメント対策優良企業認定協会の理事も務めている小室さんから、ハラスメントの悩みについてアドバイスをいただきました。

寄せられた相談

Fさん

ちょっとしたことでも「ハラスメント」になってしまう世の中で、職場の部下との会話に緊張してしまうようになりました。

業務以外の声掛けも円滑な仕事のためには必要だとは思うのですが、どうも若い人の感覚が分からないので不用意な発言をしてしまいそうで……。ハラスメントにならないようにするコツがあれば知りたいです。(49歳 男性)

目次

「上司=ものを言う立場」という先入観を捨てる

この方はおそらく管理職という立場にいるのかなと思うのですが、40~60代のいわゆる“昭和世代”の方々から同じようなご相談を受けることは非常に多いです。平成生まれでも、ひと昔前の世代に育てられた方はハラスメントに関してみなさん悩まれていますね。

そういった方々に私がお伝えしていることは、「これを言ったらダメとか、これを言ったらいいという自発的なアクションではなく、『○○さんのそういう部分、好きではないです』と部下の方々に言われてください」というアドバイスです。

これほど多様性が叫ばれる時代のなかでは、対処法を一元化することは難しいので、まずは相手からの意見や情報をキャッチできるような上司像になっていくほうが早いと思います。

とはいえ、「そんな風に言われたくない」と感じる方のほうが多いかもしれません。ただ、コミュニケーションが円滑に進まなくなる原因の一つは、

自分(上司)=部下に対して何かを言う立場の人間であるという先入観

があるからなので、まずは相手が意見を言いやすい環境を作ることが大事かなと思います。

部下から言われるくらいが楽でいい

以前、ハラスメントについて悩まれているアラフィフ世代の経営者の方々に「かっこ悪い上司である」という前提を自分のなかに持ってくださいと伝えたこともありますが、部下から思っていることを言われるのは決してかっこ悪いことではありません

ハラスメントを気にして何を言ったらいいかわからなくなって思考が停止してしまいがちなみなさんにとっても、「相手に言われたほうがいい」くらいの感覚を持っていたほうが楽になれるはずですよ。

ハラスメントしない努力を続けよう

そのほかにもハラスメントに関して多い相談といえば、指示と叱咤の違いはどうすればいいですか?」という質問。

指示したい時に、どういうふうに言えばいいのか困っている方が増えているようですね。そういう場合は、アプローチの仕方を変えるようにアドバイスしています。いかに相手から「わからない」と言ってもらえるかが重要なので、「何度でも伝えるよ」という、相手に安心感を与えるような姿勢を見せることが大切ですね。

また、異性と同性で言い方を変えたほうがいいですか?」と聞かれることもありますが、これに関しては、あまり変えないほうがいいと思います。人によって態度が違うと、ひいきしていると見られてしまう場合もありますので、そこは一定になるような注意が必要です。

あとは、一時的なポーズだと思われないように、とにかく続けていくこと。「今日は機嫌がいいだけかな?」と見られてしまわないためにも、「意識を変えられたんだな」と周りに浸透するまでは辛抱強く続けてみてください

小室友里
タレント
男女コミュニケーション心理士®︎

セクシー女優というキャリアスタートをもつ異色の講演家。ジェンダーサイコロジー(社会的男女心理)を生かした社内コミュニケーションやハラスメント対策研修・セミナー、逆境を乗り越えた女性の生き方講演会を全国で開催中。

 https://x.com/yuriwan0728

  https://www.instagram.com/komuroyuri_official/

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この記事を書いた人

志村昌美のアバター 志村昌美 【ライター】

大学卒業後、イタリア留学を経て映画宣伝会社に就職。
洋画や邦画の宣伝業務に従事する。その後、ワーキングホリデーでイギリスへ渡った際、ライターに転向。現在は映画監督や俳優のインタビュー、映画評、海外のエンタメ情報などを中心にWEBや雑誌で執筆中。
そんななか、TRULYとの出会いをきっかけに更年期やヘルスケアへの関心が高まり、医師のインタビューやアンケート記事の監修に携わるようになる。

このコンテンツは、病気や症状に関する知識を得るためのものであり、特定の治療法や専門家の見解を推奨したり、商品や成分の効果・効能を保証するものではありません。

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