【体験談】人には言えない膣のトラブル…乾燥による痛みやかゆみはどうしてる?
更年期の女性たちは、日々さまざまな体の変化と向き合っていますが、そのなかでも人に言いにくいものいえば膣やデリケートゾーンに関する悩み。乾燥、かゆみ、痛み、おりものなど、悩みの幅は広く、個人差が大きいのも特徴です。
そこでTRULYでは、40歳以上の女性を対象に、膣やデリケートゾーンにまつわるトラブルに関するアンケートを実施しました。更年期世代の女性たちが抱えているリアルな悩みや対処法などについて、ご紹介したいと思います。
ケース1 ホルモンバランスが乱れたから(66歳・女性の場合)
60代に入ったころから、膣にかゆみを感じるようになったというこちらの女性。何かに集中しているときは忘れられるそうですが、かゆみから来る不快感が強く、イライラしてしまうことが増えたと話します。
その後、病院で検査をしたものの特に悪い菌が見つかることなく、異常もなかったため、医師からは「ホルモンのバランスが崩れたことによる症状」という説明を受けたそうです。現在処方されているのは、炎症を抑える働きのある軟膏と膣に入れる錠剤。症状が出た際に、いずれかの薬を使って対処しているのだと言います。
膣のトラブルを抱えている方へアドバイス
とにかく不快だとは思いますが、一人で悩み過ぎることなく、まずは婦人科に行って相談することをオススメします。
ケース2 乾燥が原因で痛みを感じるように(62歳・女性の場合)
こちらの女性が抱えている悩みは、膣の乾燥。50歳を過ぎた頃から症状が出るようになり、乾燥による痛みを日常的に感じることもあるのだとか。そのなかでも特に痛みを感じるのは排尿時だそうです。
膣の乾燥がひどくなったのは閉経してからのようですが、医療機関の診察を受けたのち、処方されたジェル状の軟膏と膣に入れる錠剤で現在は治療を続けていると言います。
膣のトラブルを抱えている方へアドバイス
膣の乾燥や違和感を覚えたら、迷わずに医師の診察を受けて相談してください。あとは、定期健診も必ず受けるようにしましょう。
ケース3 更年期に入ってから症状が顕著に(52歳・女性の場合)
「40代半ばからデリケートゾーンの悩みを抱えるようになった」と話すこちらの女性。かゆみを感じたり、できものが出てしまったりするようになったと明かします。日常生活に支障をきたすほどではないものの、ムズムズとした感覚を味わうことがあるのだとか。これらの症状は、いずれも更年期になってから経験したものだと言います。
膣のトラブルに関して、これまでに医師の診察を受けたことはないそうですが、自分なりに心がけているのは、デリケートゾーンを常に清潔に保つこと。おりものシートを毎日使用して、こまめに取り換えて対策しているそうです。
膣のトラブルを抱えている方へアドバイス
精神的な苦痛が大きくなる前に、なるべく早く対処するようにしてください。
そのほかには、「歩行時やしゃがむなどの動作をするときに痛みがある」「無性にかゆくなるときがある」「臭いが他人に気付かれていないか心配」「おりものが増えた」といった声も多数上がりました。医療機関の受診をためらっている人もいるようですが、悪化してからではなく、違和感があればすぐにでも診察を受けるようにしましょう。膣内環境を整えるような食生活やサプリなどを試してみるのも、膣やデリケートゾーンのトラブル予防につながるかもしれませんね。
この記事を監修した専門家
監修助産師/看護師
東衣里
助産師として大学病院産科病棟・外来にて勤務。その後、大手百貨店で妊娠・出産・育児を中心とした相談業務を担当。また、都内複数の区からの委託を受け、こんにちは赤ちゃん訪問(出産後の新生児訪問)にも従事。
現在はTRULYにて、チャット相談業務や記事執筆などを担当。地方へ移住して、リモートワークという形で仕事とプライベートを両立。自身も、働く女性・一児の母として、困っている女性の気持ちに寄り添った、実現可能なアドバイスを心がけている。