今すぐチェック!自分が有害な恋愛関係にあるかどうか確認する15のポイント
恋愛の渦中にいると、パートナーが有害かどうか、有害な人間関係に陥っているかどうかが見えなくなってしまうもの。
でももし恋愛関係、パートナーとの関係にストレスや違和感を感じているのであれば、ぜひ今回の此花さんによる「有害な恋愛関係のチェックポイント」を参考にしてみてください。
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こんにちは。リレーションシップコンサルタントの此花わかです。
「トキシック・マスキュリティ(有害な男らしさ)」という言葉を最近よく聞きます。これは、家父長制にもとづいた性別役割分業が、男性を支配的で攻撃的にしたり、感情的に抑圧したりすることをさします。つまり、男性に求められる“男らしさ”が本人や周りにとっても有害であるという意味。
リレーションシップにおいても同様にトキシック・リレーションシップ(有害な人間関係)があると考えられています。
有害な恋愛関係は、個人の特性、育った環境、社会的規範、ジェンダーロールなど、さまざまな要素が原因で、本人やパートナー、周囲の人々に加害します。
しかし、私たちの多くは「本当に愛しているならば、投げ出してはいけない」「許すのが愛」「愛はすべてを超越する」といったロマンチックイデオロギーに、ある種、洗脳されているため、多くの人が自分の恋愛関係の有害性に気づきません。
今回は、有害な恋愛関係のチェックポイントを紹介します。
1:サポートしてくれない
自分の目標、夢、ニーズや欲求をサポートしてくれないパートナーは有害だと言えるでしょう。有害なパートナーは歩み寄ることなく、自分のニーズを優先させます。パートナーとの間に葛藤や食い違いがあるのは当たり前ですが、そこでちゃんとこちらの意見を聞き、着地点を見つけようとしない人は要注意。
2:毒のあるコミュニケーション
有害な関係におけるコミュニケーションは、皮肉、批判、マウントに満ちています。大声で怒鳴りつけるなどの直接的な暴力でなくとも、小馬鹿にしたり、無視したり、適当にあしらったりするのも毒のあるコミュニケーション。
「自分が常に正しくて、あなたが非常識」「君はいつもおかしい、普通じゃない」といった心理的抑圧を与え続けてパートナーから自己肯定感を奪い、自分に心理的に依存させる“ガスライティング”も、有害な恋愛関係の特徴のひとつです。
3:妬み、嫉妬、マウンティング
誰もが多少、パートナーに嫉妬の感情をもちますが、有害なパートナーは、相手の達成や成功にネガティブな反応をします。こういったネガティブな反応は自己肯定感の欠如からくる妬みや嫉妬で、恋愛関係の根幹を腐らせます。一緒に喜んでくれないパートナーは有害でしょう。
4:支配的な行動
「やきもちを焼く」も過剰になると支配欲求の裏返しです。パートナーの居場所を過剰に監視したり、ひっきりなしにメッセージを送ったり、相手のあらゆる行動や決断に口を出したりするのも支配的な行動です。
5:陰口、愚痴、恨み節
有害な恋愛関係にいる人は、相手と率直に対話して解決策を見つけることよりも、悪口や恨みを永遠と言い続けるほうを選びます。陰口、愚痴、恨み節を言い続けると2人の親密さはパートナーシップから消えてしまいます。
妥協点を見つけるまで徹底的に話したら、あとは忘れる。いつまでも不満を抱えていると埋めることのできない大きな溝が生まれてしまいます。
6:嘘や裏切り
有害なパートナーは、相手との衝突を避けるために、その場しのぎの嘘をつきがち。もしくは、陰で裏切ります。ところが、「愛があればなんでも乗り越えなければいけない」「この人は本当はよい人だから」と信じて、嘘や裏切りを何度も許してしまいます。
ひとつの嘘が小さくても、積み重なるとパートナーシップの基礎となる信頼関係にヒビが入ります。
7:お金に関してルーズ、浪費家
資本主義の世の中、お金は恋愛関係に大きく影響します。2人が決めておいた金銭的な取り決めを無視したり、パートナーの意に反して多額の買い物をしたり、内緒でお金を引き出したりすることは、恋愛関係に有害性を生み出します。
8:いつもストレスにさらされている
有害な恋愛関係にいると、なぜかいつもストレスフル。嘘、浮気や身体的な暴力がなくても、2人の関係性に信頼が欠如しているとストレスを感じてしまいます。ストレスは肉体的にも精神的にも大きな負担となり、心身ともに体調を崩しやすくします。
メンタルヘルスにはパートナーとの関係が影響している場合もあるので、気をつけましょう。
9:パートナー以外の人間関係がない
有害なパートナーは相手を自分の支配下におくために、友人や家族から孤立させることが多いです。あるいは、有害な恋愛に時間とエネルギーを費やしてしまうため、他の人とのつながりが希薄になります。
10:セルフケアの欠如
有害な恋愛関係では、自分がかつて大切にしていたセルフケアの習慣を捨ててしまいます。趣味から遠ざかり、自分をケアすることを忘れてしまっていたら、恋愛関係が有害なのかもしれません。
11:パートナーに変わってほしいといつも願っている
“いまのパートナーの行動”を客観的に見てください。過去に幸せだった頃の記憶にしがみついて、パートナーの有害性が見えなくなることがあります。「恋人に変わってほしい」「変わってくれるはず」と常に願っているようなら、その恋愛関係はトキシック。
12:嫌われないか、怒らせないか、不機嫌にしないかといつもひやひやしている
有害なパートナーの気持ちを刺激することを常に恐れていると、対立を避けることが普通になり、自分の欲求や感情を抑えることが当たり前になってしまいます。我慢が続くと自分が何が好きで・嫌いかも分からなくなり、自尊心が低くなります。
13:過剰にドラマチック
ラブラブになったかと思えば激しく喧嘩して傷つき、別れる・別れないの騒動を起こす。それを繰り返している恋愛関係は有害です。怒りはセックスのときに出るホルモンと同じものを引き出すので、情熱と不安を履き違えないようにしましょう。たまの喧嘩は健康的ですが、同じパターンを繰り返しているならば有害です。
14:自分の行動を説明しない
有害な関係では、パートナーは自分の行動について説明しません。つまり、なにか悪いことをしても、それを伝えない、話し合うと逆ギレする、自分のことを棚にあげて相手のせいにする、有毒なパートナーは、自分の行動に対する責任を回避したり、責任を取ることを拒否したり、一貫して相手に責任を転嫁したりすることがあります。
15:身体的または心理的虐待
場合によっては、毒のある恋愛関係が肉体的または精神的な虐待にエスカレートすることがあります。目に見えて分かる脅迫、脅し、心理的操作などがあれば心理的虐待に当たります。
身体的・心理的虐待があれば、すぐに離れることが何よりも大切。公的な無料のDV相談所やシェルターもあるので、まずは自分の安全を確保しましょう。
ほかにも、チェックポイントに当てはまることがあれば、(自分の心身の安全性がある前提で)まずはパートナーとオープンに対話してみましょう。
それでも相手が向き合わない場合は有害な恋愛関係にいると言えます。
「歩み寄る」は愛の指標です。これができないパートナーは有害だと考えてください。有害な恋愛関係にいるかどうか自分で判断できない場合は、第三者に相談するのもひとつの手です。