【質問】更年期の時に、気をつけたほうが良い病気はありますか? 人間ドックでは、どのような健診を受けておくと良いでしょうか?
質問
更年期の時に、気をつけたほうが良い病気はありますか? 人間ドックでは、どのような健診を受けておくと良いでしょうか?
回答
更年期以降はホルモンバランスの変化により、LDL(悪玉)コレステロールが上昇しやすいため、健診ではコレステロール値の確認は必ず受けましょう。コレステロールも血圧と同様、一度高かったらすぐ治療というわけではなく、生活習慣の改善で低下を期待できる側面もあります。コレステロールの高値がしばらく続いている場合は、頸動脈エコー検査で、頚動脈にプラーク(コレステロールの塊)ができているか確認することをお勧めします。プラーク形成が認められる場合は、コレステロールに対する薬物治療も検討しましょう。
動悸やほてりなどの症状が気になる場合は、甲状腺疾患の除外として甲状腺ホルモンの採血を追加できる施設も多いので、追加して確認するとよいでしょう。
更年期では、代謝の低下により体重が増加することもありますが、体重増加により脂肪肝や高血圧などが引き起こされることもあります。肝機能の採血や血圧測定は基本の人間ドックに含まれていることがほとんどですので、基本の検査もきちんと受けておくことをお勧めします。
また、更年期は骨密度の低下も現れやすくなるので、骨密度検査で現在の骨密度を把握しておくことも大事です。