女性のための鍼灸師が教える!ツボ押しで更年期のセルフケア!

記事更新日: 2020/09/30 TRULY編集部

【鍼灸師】淺田麻希

更年期世代の症状には様々なものがあります。

ホットフラッシュ、冷え、肩こり、頭痛、うつ症状など・・・症状は多岐に渡るため、これも更年期の症状なの?と思うこともあるのではないでしょうか。

東洋医学では、一つ一つの症状と向き合って治療していきます。このシリーズでは、症状別で東洋医学的観点でどのように症状を捉えるのか、また、その症状にあったツボでのセルフケアをお話していきます。


血管運動神経症状編 ~冷えのぼせ~

更年期の症状の中でも、多くの人が悩んでいるのが「冷えのぼせ」の症状です。

冷えのぼせとはその名前の通り、「冷え」と「のぼせ」の症状が両方合わせて出ている状態のことです。手足は冷えを感じているのに、顔や頭はのぼせたような状態になったり、汗がよく出るため、日常生活では非常に支障となる症状です。更年期世代となると、女性ホルモンの分泌が低下することにより、自律神経の乱れが起こります。体温調節や発汗は、自律神経により調節されているため、その調節がうまくできずに、冷えやのぼせるという症状が起こります。


東洋医学でいう「冷えのぼせ」とは?

冷えのぼせは、冷え症の一つと考えられています。

「気・血・水」(詳細は前回コラムにて)という、東洋医学的に体を構成している3つの柱があります。その3つがそれぞれの役割を果たすことによって、体は温かさを保ちます。

「気」は、熱を作る役割がありますが、気がうまく体を巡らないと体は冷えてしまいます。また、「血」は、体の栄養素となり熱を作る燃料となりますが、そもそも少なかったり、体を巡らないことにより熱を作る力が弱くなります。

冷えのぼせは、この気や血が体中を巡る力が弱い、または量が少ないことにより、末端である手や足に行き渡らず冷えを起こします。そして、上半身には停滞し熱がこもるため、起こる症状と考えられています。


あなたはどのタイプ?

冷えのぼせの症状に加え、その他の特徴などから、ご自身の体を評価していきましょう!

一つでもチャックが当てはまれば、そのタイプに該当します。タイプはどちらか一つというわけではなく、両方ともという方もいるかもしれません。


①のぼせが強め”の冷えのぼせタイプ

□目のかすみや乾燥感がある

□めまい症状がある

□不眠や夢を多くみる

□腰や膝など下半身に怠さや脱力感がある


②冷えが強め”の冷えのぼせタイプ

□顔色や爪色などが白い

□食欲不振または少食気味

□お腹を下さすことが多い(特に早朝)

□むくみやお腹の張りを感じることが多い

両方の症状ともに、五臓の「腎」(詳細は前回コラムにて)が関わっています。「腎」は、生命力を貯蔵する役割がありますが、更年期世代になるにつれてそのエネルギーは少なくなっていきます。そこが引き金となり、様々な症状が出現します。

①のタイプは、腎に加え「肝」にも影響があります。肝の作用として、感情のコントロールが難しくなる、目や爪などに異常が出てきます。

②のタイプは、腎に加え「脾」にも影響があります。脾は消化器系を司っている機能ですので、食欲などに影響が出てきます。


ツボ押しでセルフケア!

あなたはどちらのタイプでしたか?

どちらか一つ、または両方当てはまるという方もいたと思います。

東洋医学では、出現している症状を一つの病気と断定するのではなく、様々なことを複合して考えていきます。二つとも当てはまったため、自分の体の症状が悪いというわけではないので安心してください。大切なのは、自分の体の症状を理解し適切な処置をしていくことです。



それでは、それぞれのタイプに良いツボをご紹介していきます。

ツボは、1回に5秒間程度2~3回、押しやすい指で、痛気持ち良い程度に押しましょう!

目安は、毎日1回。習慣化していくのがベストなので、朝起きたらベットの中で、お風呂を出た後に、など時間を決めて押してみてください。


①のタイプの方

 ◇太渓(たいけい)

<位置>

内くるぶしとアキレス腱の間のくぼみ。

<効果>

腎の機能を補うのに、大切なツボ。足の冷えにも良い。


 ◇太衝(たいしょう)

<位置>

足の親指と人差し指の間を足首側に触っていくと、止まるところ。骨と骨の間。

<効果>

ストレスの解消に良い。眼精疲労や筋肉の疲労にも効果がある。


②のタイプ

 ◇関元(かんげん)

<位置>

おへそから指4本分(5~6cm)下がったところ。

<効果>

下腹部の冷えやお腹の張りに良い。 


 ◇三陰交(さんいんこう)

<位置>

内くるぶしから指4本分(5~6cm)上がったところ。スネの骨のすぐ後ろ。

<効果>

生理痛などの婦人科系疾患に良い。消化器症状を調整する効果がある。 



※出典

矢野忠(2012年)更年期障害 矢野忠 鍼灸療法技術ガイドⅡ 文光堂 p.62-70, p951-960

矢野忠(2014年)レディース鍼灸 医歯薬出版株式会社


※イラスト引用(上から順番に記載)

https://www.ac-illust.com/main/detail.php?id=1484769&word=手・説明用・肌色

https://www.ac-illust.com/main/detail.php?id=1245444&word=下着姿の黒髪女性の全身イラスト

https://www.ac-illust.com/main/detail.php?id=1484769&word=手・説明用・肌色

https://www.ac-illust.com/main/detail.php?id=807136&word=脚%2C美脚%2Cエステ



【鍼灸師】淺田麻希

「かかりつけ鍼灸師 for woman」代表として、女性特有の自律神経やホルモンバランスによる不調に特化して施術。自身も国内航空会社にてCA時代に、自律神経失調性の様々な体の不調を経験。その時出会った鍼灸にて、改善したことをきっかけに、家庭で社会で活躍する女性を健康面で支えると決意。施術だけでなく、お灸セルフ講座や、東洋医学的視点での体の不調などを学べるセミナーを開催している。linktr.ee/ShinQ_for_woman

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