【仕事を休む】更年期の不調を抱えながら働く40代・50代女性の体験談

  • URLをコピーしました!

更年期は、女性ホルモンの変化により、心や体にさまざまな不調が現れやすい時期。

「これって更年期?」「ただの疲れかな」と戸惑いながら、無理をして仕事を続けている方も少なくありません。

今回は、仕事と更年期症状の両立に悩み、葛藤を抱えていた香織さん(仮名・49歳)のリアルな体験談をもとに、働く女性の更年期との向き合い方についてご紹介します。

目次

【アンケート結果】全員が「仕事を休みたい」と回答

今回、Truly独自で40代〜50代の働く女性に「更年期の症状と仕事」についてアンケートを実施したところ、なんと回答者全員が「更年期症状で仕事を休みたいと思ったことがある」、さらに「実際に休んだ(または早退・遅刻をした)ことがある」と回答しました。

多くの人が「もしかして私だけ?」「休むなんて甘えなのかな」と悩みながらも、実際には不調を抱えて仕事の調整を余儀なくされている、というリアルな現状が見えてきます。

香織さんも、そんな葛藤を抱えながら働き続けていた一人でした。

働き盛りに気づいた更年期のサイン

正社員として事務職やサービス業に打ち込んできた香織さんが、体に違和感を覚え始めたのは40代半ばに差し掛かった頃でした。それまでは多少の疲れも一晩寝れば回復していましたが、次第に「これまでにないだるさ」や、突然の「イライラ」に襲われるようになったと言います。

香織さん

最初は仕事のストレスかと思っていました。でも、何でもないことで急に涙が出てしまったり、同僚の話し声や電話の音が異様に耳障りに感じてイライラしたり。自分の性格が変わってしまったような恐怖を感じることもありました

更年期には、エストロゲンの減少にともない自律神経が乱れ、精神的に不安定になったり、頭痛や吐き気といった身体的症状が現れたりすることが一般的によく知られています。香織さんの場合も、特に朝の起き上がれなさが深刻で、メンタル面に起因する倦怠感で身動きが取れなくなる日が増えていきました。

「更年期で休むのは甘え」という罪悪感

症状が重なるにつれ、心の中では「今日はもう休みたい」という思いが何度もよぎるようになりました。しかし、責任感の強い香織さんにとって、更年期を理由に仕事を休むという選択は、非常にハードルの高いものでした。

香織さん

更年期で休むのは『甘え』だと思われるのではないか、という不安が常にありました。特に人手が足りない職場だったので、自分が抜けることで周りに迷惑をかけるのが怖かったんです。結局、頭痛薬を飲んだりしながら、無理をして出勤していました

無理をして働いていても、以前のようなパフォーマンスは出せません。イライラが態度に出てしまい、電話対応で冷たい印象を与えてしまったり、集中力が続かずに凡ミスを繰り返してしまったりすることもありました。鏡の前で作り笑顔を浮かべてからデスクに向かう日々は、想像以上に精神を削るものだったと振り返ります。

職場で「更年期」と打ち明けられない理由

どうしても動けず、実際に仕事を休んだり早退したりすることもありましたが、その際も上司や同僚には「更年期」とはっきり伝えることは避けてきました。

香織さん

『風邪』や『家族の用事』、あるいは単に『体調不良』とだけ伝え、理由を濁していました。更年期のつらさは個人差が大きいため、同じ女性でも理解してもらえるとは限りません。特に男性の多い職場や、バリバリ働いている先輩がいると、『更年期くらいで』とバカにされるのではないか、理解されないのではないかと感じて、どうしても言い出せませんでした

周囲の理解と「休める仕組み」への願い

今回のアンケートでは、香織さんだけでなく、他の参加者からも「職場がもっとこうだったら働きやすいのに」という切実な声が多く寄せられました。

  • プライバシーへの配慮: 上司がもう少し個人の事情に寄り添ってくれる雰囲気があれば、正直に相談できたかもしれない。
  • ロールモデルの不在: 同じ職場の先輩が「更年期で今日はつらいから休むね」とオープンに発信してくれれば、自分も休みやすかった。
  • 柔軟な働き方: アプリなどで当日にシフト調整ができるような、急な体調不良を許容しあえる仕組みが欲しかった。

このように、ただ休暇制度があるだけでなく、「言い出しやすい雰囲気」「柔軟に対応し合える仕組み」を職場のリアルな願いとして求めている人が多いことがわかります。

長く働き続けるための休む決断

現在、香織さんは以前よりも「自分の体からのサイン」に敏感になり、無理をしすぎないように意識していると言います。かつては「這ってでも行くべきか」と悩み、自分を責めていた時期もありましたが、今は同じ悩みを持つ人へこう伝えたいと考えています。

香織さん

休めるときは、しっかり休む。それが一番です。無理をして出勤して、ミスをして自己嫌悪に陥るよりも、一度立ち止まって体を休める方が、結果として長く働き続けることにつながります。もし『無理をしてでも来い』と言うような職場なら、自分の身を守るために環境を変える勇気も必要かもしれません。自分の体と心を守れるのは、最後は自分だけですから

罪悪感を手放して「休む」ことも更年期のケア

更年期の不調は周りに伝わりづらく、「私だけがうまく働けていないのでは」と孤独を感じやすいものです。ですが、今回のアンケート結果にもあるように、見えないところで同じように悩み、葛藤しながら働いている同世代の女性は少なくありません。

仕事を休むことに、どうしても罪悪感を抱いてしまうこともあるでしょう。それでも「休む」という選択は、決して甘えではありません。変わりゆく自分の体をいたわり、これから先も健やかに働き続けるための大切な休養です。

一人で抱え込まず、時には周囲や専門家の手も借りながら、ご自身が一番心地よくいられるペースを見つけていけるといいですね。

※本記事は実際の体験談をもとに構成・編集しております。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

「TRULY」LINE公式アカウント

医師・専門家による更年期のお役立ち情報&

LINE限定クーポン・イベント情報を定期的に発信中!

この記事を書いた人

十枝明日香のアバター 十枝明日香 【看護師】

総合病院にて13年、職場を変え乳腺外科クリニックで勤務。その間、婦人科疾患の手術と重症妊娠悪阻により入院を経験。3児の子育て中で、自分自身が女性のキャリアや働き方の壁に突き当たり、仕事・育児・夫婦関係について、楽しみながら模索している最中。女性特有の悩みに左右されることなく、日々ご機嫌さんに過ごすことが当面の目標。

このコンテンツは、病気や症状に関する知識を得るためのものであり、特定の治療法や専門家の見解を推奨したり、商品や成分の効果・効能を保証するものではありません。

<専門家の皆様へ>
病気や症状の説明について間違いや誤解を招く表現がございましたら、こちらよりご連絡ください。

目次