「腸内環境」を整え、不調知らずのカラダに

記事更新日: 2020/07/18 TRULY編集部

【監修医師】今井光穂

  • 腸内環境は便秘だけでなく、免疫・肌荒れ・うつなど、すべて健康にかかわってくる大切な臓器。そこを整えるには、特別なことではなく、日本ならでは発酵食品、例えば「味噌」など身近な食品がカギと今井先生が教えてくれました。


  • Q.健康のために何に気を付けていますか?

  •  体や肌の健康を守るために、「腸内環境」を大切にしています。


  • Q.どのように大切にしていますか? 

  • たんぱく質、ビタミンを含んだベースとなる食事にプラスして、発酵食品や抗酸化作用のある食品、腸内環境を整える効果のある食品などをとるように心がけています。


  • 発酵食品は、思った以上に日本の食材には入っていますが、特にアメリカに住んでいた時に発酵食品がかなり注目されていたこともあって、日本ならではの素晴らしい食材が実は多いんです。

  • 例えば、味噌。よく、野菜を大量にいれた、汁あるの?的なお味噌汁を食べています。味噌の種類でも、抗酸化力は違いますし、発酵させた味噌には、からだにいい作用をたくさんしている可能性があると言われてるんです。

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  •  乳酸菌であったとしても、実は、いろんな種類があります。なので、体調に合わせてどの乳酸菌がいるヨーグルトか気にしながら、とっています。乳酸菌は単独でとるより、オリゴ糖や食物繊維と一緒にとった方がいいかなと思います。



  • Q.腸内環境を整えることで、便秘改善以外にもいい事ありますか? 

  • 女性ですと、便秘が主な症状として悩まれますが、腸内細菌は、免疫力や栄養の吸収、肌荒れなどから、うつといったメンタルな部分にまで関わっているといわれています。


  • Q.腸内環境を整えるために、まずは何からやるといいでしょうか?

  • 食事の面からであれば、バランスのいい食事や水分を摂ること、その上で、食物繊維と善玉菌を摂るように心がけていただくことがいいと思います。

  • 食物繊維には、水溶性と不溶性があります。どちらも大事なものなのですが、善玉菌を増殖させることを考えると、水溶性の食物繊維(野菜:ごぼう、にんじん、おくら、ブロッコリー、ホウレンソウ、おいも、豆、キノコ、海藻、果物)などがおすすめです。

  • オリゴ糖もできれば一緒にとってくださいね。善玉菌も色々種類があるので、体調に合わせて継続的に試してみてください。


  • Q.そのほかに、不調に対して心がけていることはありますか?

  • なかなかできないこともありますが、ストレスマネジメントを心がけています。まずは、なるべくストレスをためない。ストレスとうまく付き合うために、時間を作ったり笑ったり。愚痴を聞いてもらったり(笑)しています。無理はせず、やりたいことをたくさんやって、笑って過ごしていただければと思います。

  • ただ、健康診断はなるべく受診してくださいね。



監修者プロフィール

【監修医師】今井光穂

医学博士 日本内科学会認定内科医 がん治療認定医 都内総合病院にて研修後、一般内科や消化器内科の臨床に携わった後、博士課程を修了。ガン研究のため San Francisco, UCSFで研究者として従事。 現在は都内総合大学にてがんゲノム医療によるプレシジョン・メディシンに従事し、アカデミアから社会へ還元できるよう努めている。

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