【アーユルヴェーダ講師】MAMI
アーユルヴェーダ講師MAMIさんの今回のテーマは「自律神経」。アーユルヴェーダからみた自律神経が乱れやすい人、アーユルヴェーダで自律神経を整える方法をご紹介。
自律神経とは、自分の意思とは関係なく自動的に働いている神経で、呼吸・循環・消化・生殖など生きている上で必要な機能を調整しています。
身体をコントロールするために、交感神経と副交感神経の2種類の神経が働いているのが自律神経の特徴です。
交感神経⇨収縮(緊張)
副交感神経⇨弛緩(リラックス)
・呼吸→浅い、早い
・心臓→速く脈打つ
・血管→収縮 血圧上昇
・皮膚→鳥肌、発汗
・精神→緊張、不安
・呼吸→深く、遅い
・心臓→ゆっくり脈打つ
・血管→弛緩 血圧が安定
・消化→消化液の分泌、吸収、腸蠕動運動
・精神→良眠、緊張が緩む
自律神経は交感神経と副交感神経のバランスが整うことで、乱れることなく身体と精神のバランスも保つことができます。
現代社会では、情報量が多い、新しい物が次から次へと移り変わりが早い、毎日の通勤、帰宅時の人と人の交わりが多いなど常に外的環境が影響してきます。
また、季節の変わり目などもバランスが崩れやすいです。
・人間関係
・過剰労働、仕事のプレッシャー
・光や音、温度などの刺激
・不規則な生活
・不眠
・偏った食事
・女性ホルモンの分泌減少
・季節の変わり目
など
自立神経が乱れやすくなる人の特徴としては、毎日せかせかしており寝る直前までいろいろ考えている人、常に頭の中がフル回転に動いている人です。
このような特徴がある人は、自律神経のバランスを崩しやすくなります。
この状態が続けば、呼吸が浅くなり、心臓の鼓動も速く体が緊張した状態で眠りが浅くなってしまい、さらに肩こりや頭痛を引き起こす症状も現れてきます。
これはいずれもヴァータ(風のエネルギー)が乱れることによって現れてきます。
※ヴァータについて
ヴァータとはアーユルヴェーダにおいての3つのドーシャ(体質)のひとつ。
アーユルヴェーダでは私達の体、精神、自然界を空・風・火・水・地の5つの元素から構成されていると考え、この5つ元素の組み合わせによって「ヴァータ」「ピッタ」「カパ」という3つの体質に分けられます。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
呼吸を意識すると浅く、吐く息も吸う息も短くなっていることが多いです。
深い呼吸は筋肉を和らげ、身体の緊張を取り除いてくれます。
また、収縮していた血管が開き、全身に巡ることで身体が温まってきます。
白湯は、消化、代謝、排泄エネルギーを高めてくれます。
朝起きた時、夜寝る前と白湯を摂取すること、水筒などに白湯をいれて持ち歩き日常的にも摂取することで、効果を高めてくれます。
激しい運動は、交感神経を上げすぎてしまうため、交感神経、副交感神経を交互に使いながら収縮と弛緩を与える運動がオススメです。(ヨガ、ピラティス、ウォーキングなど)
オイルマッサージは緊張している自分の身体にも気づくことができます。
また、滞り冷えてしまっている箇所や凝り固まっている部分などをほぐし解放することで血液の巡りが良くなり、身体の緊張がほぐれてきます。
ご自身で行うセルフケアではほぐすことができない時は、アーユルヴェーダサロンなどを利用して、ほぐすことも大切です。
日本では乾布摩擦と言われています。シルクの手袋で全身をマッサージします。
アーユルヴェーダでは6つの味を意識してバランス良く食べることを大切にしています。また、1日の時間帯で10時〜14時が最も活発になる時間帯となるため、昼食をメインと考えバランス良く、エネルギーとなる食事を摂取することが重要です。
6つの味をバランス良くとるのは難しく感じやすいですが、日本の和食はとてもバランス良く6味が含まれています。ぜひ味噌汁、ご飯、梅干し、納豆などを取り入れてみてください。
朝は、交感神経を高めるために、太陽の光を浴びて、身体を目覚めさせましょう。
朝起きたら、窓を開けて太陽の光、新鮮な空気を取り入れて、全身に送り届けます。
夜は、副交感神経を高め、良質な睡眠を取り入れるために、深呼吸、セルフマッサージを行います。
深呼吸は吸う息に対して吐く息を長めにして1、日働いていた身体、心を落ち着かせていきます。
毎日の生活の中に自分を振り返る時間はどれくらいあるでしょうか。
瞑想は自分と向き合うためにとても良い時間です。
何かに意識を向けるよりも自分を見つめる。
常に自分のマインドが動いてることに気づく。
痛みや重だるさなどの自分の不調に気づくなど意識を向けることで、気づかなかったことに気づくことができ、それに対処していこうと前向きな気分にもなっていきます。
まずは、自分と向き合う時間として瞑想を取り入れてみてください。
アーユルヴェーダ講師MAMIさんの過去記事はこちらから見られます。
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