【監修医師】加藤智子
体が鉛のように重く、何もする気が起きません。どのような病院を受診すれば良いでしょうか? また、日常生活で対策できることはありますか?
更年期症状のひとつとして、何に対してもやる気が起こらず、気分が落ちこんだり、無気力・無感動・無関心になることがあげられます。例えば、主婦なら家事や子育て、会社員なら仕事をする気がなくなるといった症状です。しかし、他人からは気づきにくく理解されないため、なまけていると評価されてしまうことも少なくありません。
女性ホルモンの減少が主な原因ではありますが、性格や環境も関与があるといわれ、
・主体性がなく、誰かに言われた通りに行動する
・勝敗にこだわり、他者と比較する傾向がある
・完璧主義
・人と接する機会が少ない
・若いころにうつ病にかかった
といった特徴や環境にある人は、より発症しやすいといわれています。
症状が軽い場合は、外に出て適度に運動をする、新しい趣味をみつける、人と話す機会を増やすといった生活習慣の改善などで症状が軽くなることがあります。少し自分を休ませてあげるという考え方も大切でしょう。しかし、症状が悪化し日常生活に支障がある場合は、婦人科、内科、心療内科などを受診し専門医に相談されるのもよいでしょう。更年期症状と思い込んでいたら、不安障害、適応障害、うつ病、双極性障害、甲状腺疾患など専門治療が必要な疾患が見つかる場合もあります。
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