女性のための鍼灸師が教える!循環器症状編〜高血圧〜あなたはどのタイプ?

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「東洋医学の観点から更年期に向き合うシリーズ」の今回のテーマは、循環器症状編『高血圧』

皆さんは、更年期高血圧をご存知ですか?

40代くらいまでは血圧は普通だったのに、50代で急激に高血圧になるという方が増えています。

高血圧になる理由は、血管壁の老化や生活習慣病などが関わることが多いのですが、更年期によるエストロゲンという女性ホルモンの低下によっても、高血圧症状がみられることがあります。

今まで自分には関係がないかもと思っていた、高血圧。急になると不安になりますよね。

そこで本回では、高血圧の基本的な知識と東洋医学的視点でのセルフケアをご紹介していきます。

ツボ押しセルフケアを、高血圧のひとつの解決方法として取り入れてみましょう。

目次

循環器症状編 ~高血圧~

血圧とは、血管内の血液が血管壁に及ぼす圧力のことを言います。

血圧は心臓の拍動に伴い変化し、心臓が収縮する時が最も高く(収縮期血圧)、心臓が拡張する時に最も低く(拡張期血圧)なります。

高血圧というのは、この血圧が正常値を超えた状態を言います。

運動や感情などでも変化するため、高血圧と判断するには測り方やタイミングが非常に重要です。

また高血圧は放置すると動脈硬化や、心疾患、脳血管障害などのリスクファクターになるとも言われています。

そのため、正しい血圧を知ること、そして適切に対処することはとても重要です。

高血圧になる原因とは?

高血圧の2つの原因をご紹介します。

①一次性高血圧(本態性高血圧)

②二次性高血圧

①一次性高血圧(本態性高血圧)

血圧が高血圧域にあるが原因がわからないものを指し、生活習慣病の一つです。

高血圧全体の約90%を占めるのが本態性高血圧です。

血圧を調節する体内の諸器官の関与、また環境的要因と言って、肥満、運動不足、ストレス、飲酒や喫煙などが複雑に絡み合って発症します。

②二次性高血圧

心臓、腎臓、内分泌腺といった血圧を調整する臓器や、中枢神経や抹消神経といった組織の障害により発症します。

疾患としては、腎盂腎炎、甲状腺機能亢進症、大動脈炎症候群などがあげられます。

また薬物誘発性として、ステロイド、甘草、非ステロイド性抗炎症薬などでも高血圧を引き起こすことがあります。

更年期の影響

更年期と共に減少するエストロゲンは、血管壁の働きに関与しています。

エストロゲンの減少と共に血管壁が弱り、血管の柔軟性も低下します。

さらに閉経によって体内のエストロゲンに対する男性ホルモンの量が増えることも、高血圧症状の原因と言われています。

最近、前より血圧が高めになった、病院で少し指摘されるようになったなど気になる場合は、専門医への相談も一つの選択肢として入れながら、ご自身での対処を取り入れてみてくださいね。

東洋医学でいう「高血圧」とは?

東洋医学では、血圧という概念は存在しません。しかし、高血圧以外の諸症状から3つのタイプに分類できると言われています。

あなたはどのタイプ?

高血圧という症状に加えその他の特徴などから、ご自身の体を評価していきましょう!

一つでもチェックが当てはまれば、そのタイプに該当します。タイプはどれか一つというわけではなく、いくつも当てはまる方もいるかもしれません。

①”ストレスの強い” 高血圧タイプ

□頭痛がする

□めまいがする

□肩こりしやすい

□目が充血する

□口が乾燥する

②”暴飲暴食による” 高血圧タイプ

□胸や腹部につかえ感がある

□動悸がする

□食欲がない

□倦怠感が強い

□気持ち悪くなりやすい

③”エネルギー不足の” 高血圧タイプ

□頭がフラフラする時がある

□不安になる時がある

□不眠気味である

□腰や膝に力が入らない、または痛みがある

□夜間頻尿がある

①のタイプ

精神的なストレスが強く、感情を司どる五臓の肝の働きが亢進しすぎている状態です。

肝が高ぶると、体の上の方に熱症状が出てきます。

そのため、頭痛や肩こり、口の乾燥感と言った肩から上の症状が強くなります。

また、感情のコントロールも難しくなります。

②のタイプ

普段から甘いものや脂っこいものなどを好んでいる方、また飲酒量も多い方に起こります。

暴飲暴食は、胃腸機能など消化機能の低下を招きます。

消化機能の低下は余計な水分などを排出することを妨げるため、浮腫みやすかったり、具合が悪くなりやすいなど体の不調が出やすくなります。

③のタイプ

生命エネルギーを司どる五臓の腎の機能が、全般的に失調している状態です。

腎は体の生命活動の調節や、感情のコントロールをする肝を抑制する働きをしています。

腎の働きが低下した結果、膝や腰が弱ったり、頻尿などの症状が出ます。

また肝への影響として、頭のふらつきなど体の上の方の症状を誘発します。

ツボ押しでセルフケア!

あなたはどのタイプでしたか?

東洋医学では、出現している症状を一つの病気と断定するのではなく、様々なことを複合して考えていきます。

いくつも当てはまったため、自分の体の症状が悪いというわけではないので安心してください。大切なのは、自分の体の症状を理解し適切な処置をしていくことです。

それでは、それぞれのタイプに良いツボをご紹介していきます。

ツボは、1回に5秒間程度2~3回、押しやすい指で痛気持ち良い程度に押しましょう!

目安は、毎日1回。習慣化していくのがベストなので、朝起きたらベットの中で、お風呂を出た後に、など時間を決めて押してみてください。

①のタイプの方

◇太衝(たいしょう)

<位置>

足の親指と人差し指の間を足首側に触っていくと、止まるところ。骨と骨の間。

<効果>

ストレスの解消に良い。眼精疲労や筋肉の疲労にも効果がある。

②のタイプの方

◇豊隆(ほうりゅう)

<位置>

足にある。すねの骨の真ん中の位置。すねの骨の少し外側の筋肉の上。

<効果>

むくみの解消。胃もたれや胃痛に効果がある。

 

③のタイプの方

◇太谿(たいけい)

<位置>

内くるぶしとアキレス腱の間のくぼみ。

<効果>

老化や免疫力にも効果がある。泌尿器系や婦人科系の疾患に良い。

※出典

矢野忠(2014年)レディース鍼灸 医歯薬出版株式会社

矢野忠(2012年)鍼灸療法技術ガイドⅡ 株式会社文光堂

※イラスト引用(上から順番に記載)

https://www.ac-illust.com/main/detail.php?id=841879&word=足の甲%2C足の指

https://www.ac-illust.com/main/detail.php?id=807136&word=脚%2C美脚%2Cエステ

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この記事を書いた人

淺田麻希のアバター 淺田麻希 鍼灸師

「かかりつけ鍼灸師 for woman」代表として、女性特有の自律神経やホルモンバランスによる不調に特化して施術。自身も国内航空会社にてCA時代に、自律神経失調性の様々な体の不調を経験。その時出会った鍼灸にて、改善したことをきっかけに、家庭で社会で活躍する女性を健康面で支えると決意。施術だけでなく、お灸セルフ講座や、東洋医学的視点での体の不調などを学べるセミナーを開催している。

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