【管理栄養士】西川綾香
日本女性医学学会によると更年期障害の精神症状の代表的なものには、イライラ感、不安感、不眠などがあがっています。
また精神症状の中でも、抑うつ的な気分や物事に対する意欲の低下、といったうつ症状も、軽度から中等度のものは更年期障害の症状の1つと捉えられています。
このうつ症状、実はマグネシウムというミネラル摂取不足でも発症しやすくなるといわれています。
マグネシウムは神経伝達のコントロールに関わっており、自然の精神安定剤とも呼ばれています。
なのでマグネシウムが不足すると、興奮しやすくなる、神経過敏、うつ、錯乱などの症状が生じやすくなってしまうのです。
マグネシウムはこの他にも、筋肉の収縮、心機能の維持、血圧調整、骨の健康維持にも関わる欠かせないミネラルとなっています。
40歳~64歳の1日のマグネシウムの摂取推奨量は290mgですが、令和元年の調査では40代で219mg(推奨量の75%)、50代で233mg(推奨量の80%)となっています。
なかなか100%には満たないようです。では、なぜマグネシウムは不足してしまうのでしょうか?
このように、日常的に摂取不足な上に消費されやすいため、マグネシウムの不足が慢性化しているのです。
★魚、海藻、大豆製品の多い和食は効率良くマグネシウムを摂取できます。
またマグネシウム消費につながる、ストレス、過度の飲酒、糖質や脂質の過剰摂取にも気を付けましょう。
【参考文献】
・玄米ごはん:茶碗に軽く2杯(200g)
・豆苗:1袋(120g)
・桜エビ:ひとつかみ(4g)
・卵:2個(80g)
・鶏ガラスープの素:小さじ2
・水:2カップ
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