働く女性の3割が婦人科検診未受診!?婦人科の定期受診が体を守る

記事更新日: 2020/07/17 TRULY編集部

【監修医師】宋 美玄(ソン ミヒョン)

日本の女性の検診受診率の低さが問題視されています。働く女性も例外ではありません。

今回は、女性の健康を守る「婦人科検診」についての意識、現状を見ていきましょう。

働く女性の70%は定期的に婦人科検診を受診していない!?

調査によると、定期的に婦人科で体をチェックしている働く女性の割合は32%にとどまり、約70%は定期的に婦人科を受診していないことが明らかになっています。

初めて婦人科を受診した理由については、1位「症状があったから」、2位「乳がんや子宮がん検診」となっており、「自分の体の状態を知るため」は20%以下でした。

また、婦人科・産婦人科に行くべきだと思ったが、行かなかった経験がある人は約37%。その理由の1位「症状はあるが重大な病気ではないと思った」が半数以上。続いて「病院が空いている時間に行くことが難しい」、「診察が怖かった、恥ずかしかった」という結果でした(※)。

※日本医療政策機構「働く女性の健康増進に関する調査」(2018)


解説!

オフィスの近くでかかりつけ婦人科医を持つのもよいでしょう

残念な結果ですが、現状もこの数値通りだと感じます…。

望ましいのは、思春期に月経が始まったら婦人科医を受診し、かかりつけ婦人科医をもつこと。最低でもセックスするようになったら定期受診をし、自分の体を守る習慣をつけるとよいでしょう。

婦人科受診のハードルが高いのも問題ですね。「土曜日に行ったら激混みで気軽に受診できない…」、「勇気を出して受診したら医師に十分に対応してもらえなかった…」などという声をよく耳にします。

対策としては、昼休みや仕事帰りに気軽に足を運べるような、オフィスの近くで婦人科医を探すのも一案です。医師とは相性もあるので、何でも相談ができる医師を探してみることをおすすめします。

内診に抵抗があって受診をためらう人もいるでしょうが、必ずしも内診があるとは限りません。内診する場合、分かる体の情報は多いものです。不安なら「内診が不安です」と担当医や看護師に伝えると配慮してもらえるでしょう。

婦人科の受診率は圧倒的に低いのが現状

婦人科検診については、働く女性の約30%が受診したことがないと回答。20代だけで見ると、半数は検診を受けていません。

その理由について、上位から「健康なので行く必要がない」(約53%)、「仕事や家庭で忙しくて行く時間がない」(約23%)、「面倒くさい」(約22%)という結果に(※1)。また、婦人科がん検診の受診率は、日本では約4割。他の先進国の受診率7~8割前後と比べ、圧倒的に低い割合となっています(※2)。

婦人科受診のきっかけについては、1位「会社の健康診断ですすめられた」(約22%)という結果も

出ています(※3)。

※1 日本医療政策機構「働く女性の健康増進に関する調査」(2016)

※2 OECD Health Statistics 2015

※3 日本医療政策機構「働く女性の健康増進に関する調査」(2018)


解説!

検診受診率のアップは企業努力に期待

世界と比べても日本の検診受診率の低さは問題です。今の女性の就労率を考えると、婦人科系

の疾患を放置した結果、働けなくなった人も少なくないでしょう。ただ、会社での健康診断がきっかけで婦人科を定期受診している人も多いので、企業における対策が期待されます。婦人科検診は「啓発」ではなく、「制度」にすると、受診率が上がるでしょう。婦人科検診をオプションとしている団体もありますが、プラスアルファの出費になっても、自分の体を守るためにぜひ受診してください。

女性特有の病気は、症状が出てからでは病気が進んでいることもあるので、「いつもの不調だから…」と先延ばしにせず、違和感があれば早めの受診が大事であることを知っておきましょう。

ヘルスリテラシーの高い人は、約2.2倍婦人科を定期受診している!

ヘルスリテラシーの高い人は、低い人に比べて約2.2倍、婦人科・産婦人科を定期的に受診しているというデータがあります。また、ヘルスリテラシーの高い人が健康管理のために実施していることの1位は「婦人科系のがん検診に行っている」(約50%)。4位に「気になる症状があったときはすぐに産婦人科を受診する」(約22%)と答えています(※)。

※ 日本医療政策機構「働く女性の健康増進に関する調査」(2018)


解説!

自分の体を自分で守る知識を持ちましょう

定期的に婦人科を受診しているから、“リテラシーが高い”と推測できます。必要な知識を持ち、症状があった場合にも適切に対処できるからこそ、仕事のパフォーマンス向上にも好影響を与えているのでしょう。

先の調査では、婦人科検診や定期受診率が低い背景に、自分自身の体調を問題視していない回答が多い傾向も見られました。


TRULYでは、女性特有の病気の知識や受診の目安、必要な対処法を解説しています。こうした情報を参考にヘルスリテラシーを高め、仕事や家庭のことで忙しくても“自分の大切な体を自分で守る”知識を持っておきましょう。

【監修医師】宋 美玄(ソン ミヒョン)

丸の内の森レディースクリニック 院長/医学博士。子育てと産婦人科医を両立、メディア等への積極的露出で“カリスマ産婦人科医”として、様々な女性の悩み、セックスや女性の性、妊娠などについて女性の立場からの積極的な啓蒙活動を行っている。

・このコンテンツは、病気や症状に関する知識を得るためのものであり、特定の治療法や専門家の見解を推奨したり、商品や成分の効果・効能を保証するものではありません。

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